【英検準1級の新設問題をざっくり要約&考察】英検の問題が2024年に改訂⑥ | 大人が英語学習で成功する方法:高卒&28才からの英会話で英検1級&TOEIC975点ゲット!

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英語にまったく縁のなかった僕が、28才からのやり直し英会話で、
どうやって33才までにTOEIC900点超&英検1級をゲットしたか?を公開します。

 from 師範代Shinya

 

(→前回の続き)

 

前回に引き続き、準1級の問題を分析していきましょう。

 

英検協会が発表している「リニューアルの理由」と合わせて「解答例」を見ることで、高得点を取れる確率が上がります。

 

前回の記事と同じく、「内容」にフォーカスするために、あえて英文ではなく日本語.付箋文訳で記載します。

 

さらに日本語訳も、細部まで正確に訳すのではなく、ざっくりした内容にとどめます。

 

ただ準1級は要約問題になるため、あまり本文を要約してしまうと分かりづらくなります。

 

そのため、あくまで書き方をシンプルにするだけで、情報量は減らさないようにします。

 

(元の英文を見たい場合は、英検協会のサイトをご覧ください。)

 

それでは、行ってみましょう!

 

準1級の問題&解答例

英文の種類:記事(180語)

 

やること:内容を理解して、要約を書く。要約の語数は、60~70語。

 

【記事の内容】

 

テーマ:イギリスの国立美術館の入場料無料についての賛否

 

(このタイトルは、僕が勝手に決めました。サンプル問題を見る限り、記事のタイトルは書かれていないようです)

 

本文:1980年代~2000年代までの間、イギリスの国立美術館の多くが、入場料を取っていました。

 

しかし、その後新しくなった政府は、美術を支持することにしました。

 

政府は新しい方針を導入して、美術館に財政支援をすることで、国立美術館の入場料を撤廃することにしたのです。

 

その結果、ロンドン自然史博物館を含めた多くの国立美術館の入場料は、無料化しました。

 

この方針の支持者は、こう言いました。

 

「入場者の間口が広がることで、大きな利益をもたらすだろう。学歴や収入の格差に関係なく、人々はたくさんの美術品を見る機会を得られる。そして、国の文化的な歴史を知ることができる。」

 

と。

 

アンケート調査では、この方針を導入して無料化した国立美術館への入場者の数は70%増えました。

 

しかし、無料化した美術館がある市の人たちは「この方針は完全な成功ではない」と言いました。

 

彼らによると、「この入場者の増加数は、同じ人が何度も同じ美術館に入場したことによるものだ」というのです。

 

さらに、入場料を取っているいくつかの民間の美術館は、「この新しい方針が、よくない影響を生んでいる」と言いました。

 

入場料を払いたくない人たちが、民間の美術館の代わりに国立美術館に行くようになってしまったからです。

 

その結果、民間の美術館は財政的に厳しくなってしまったのです。

 

 

【要約の解答例】

 

イギリス政府は、新しい方針を導入しました。
 

その方針は、国立美術館の入場料を無料にするというものでした。

 

この方針の支持者たちは、「様々な状況にいる人たちが、美術館に行くように促すことができる」と信じていました。

 

しかし、市では「入場者数は増えたものの、その多くは同じ人が何度も同じ美術館に足を運んだものだ」との指摘がありました。

 

加えて、入場料を取っている独立した美術館からは、「この方針が、我々の収入を減らしている」と言いました。

 

(以上)

 

準1級問題の僕の考察

準1級は、2級よりもさらに元の英文の難易度が上がります。

 

ボキャブラリーも文法も文字数も、大幅にレベルアップした感があります。

 

また、テーマも「日本人の日常」とは違います。

 

元からある知識が理解度を左右する可能性がある内容です。

 

美術館に興味があって、このニュースについて知っている人であれば、きっとスラスラ読み進められるでしょう。

 

でも、僕のように美術に関して疎くて、まったく下地知識がない場合は、何について話しているのかを探りながら読み進めなければなりません。

 

初見で素早く1度読んだだけでは、細かい部分まで意味が取れないこともあるでしょう。

 

とはいえ、内容自体は「入場料無料化のメリット&デメリット」なので、専門知識が要求されるようなものではありません。

 

本文は180語で、要約文の語数指定は60~70語なので、約3分の1に減らす必要があります。

 

2級の時と同じく、要約は「削る作業」がけっこうムズカしいです。

 

どれを残して、どれを削るか?その取捨選択に悩むのです。

 

特に準1級では、いかに削るか?が大事になるでしょう。

 

要約の例文で削られているポイント

今回の要約サンプル例文の中で削られているのは、

 

・最初の年代の話(1980~2000年代)

 

・新しい政府が美術に協力的だったという話

 

このあたりは完全に削られています。

 

これらの内容は、確かに要約を書く上では必要ないのかもしれません。

 

要約の例文で残っているポイント

 

逆に残っている場所は、

 

①政府が国立美術館を無料化した。

 

②支持者の意見は、「より多くの人たちに利用してもらえる」というもの。

 

③でも結局、同じ人が何度も来ることで、表面的な来場者数がアップしただけだった。

 

④民間の美術館にしたら、とんだ迷惑だ!とプンプンしている。

 

以上の4点です。

 

言い換えが大事

準1級からは、ボキャのレベルが上がります。

 

1つの内容を言い表すのに、たくさんの言い回しが当てはまるようになるのも、このレベルの特徴です。

 

そのため、僕たち回答者側も、意識して「言い換え」を多用していく必要がありそうです。

 

本文のボキャをそのまま引用しても良いのですが、おそらくそれだとボキャの配点が低くなるような気がします。

 

今回は日本語で書いていますが、サンプルの英文を見ると、言い換えが目立ちます。

 


本文:People, regardless of their education or income,
   (学歴や収入に関係なく、人々が~)

 

言い換え
↓↓↓

要約文:peoplr from various backgrounds
    (様々な状況にいる人々が)


本文:The same people visiting museums many times.
(同じ人が何度も美術館を訪れる)

 

言い換え
↓↓↓

要約文:repeated visits from the same people.
    (同じ人たちによるリピート訪問)


本文:causing the independent museums to struggle financially.
(独立した美術館の財政難を引き起こしている)

 

言い換え
↓↓↓

要約文:the policy led to a drop in their revenues.
    (その方針が、彼らの歳入を減らしている)

 

※個人的に面白かったのが、「drop」という動詞が、要約文の中では「(歳入の)減少」という意味で使われているのに対して、本文の方では「(入場料の)廃止」という意味で使われていることでした。意図的にそうしているのか分かりませんが、とても高度な言い換えです。

 

以上です。

 

「まったく、うまく短い言い回しに変換しているなぁ~!」

 

と感心してしまいます。

 

こういった言い換え能力は、練習しないと身に付きません。

 

まずいきなり英語で書く前に、上記のようにメインのポイントを日本語で良いので箇条書きして、いかにシンプルに言い表すかのトレーニングをするがオススメです。

 


今回は以上です。

 

次回は、いよいよ英検の最高峰レベル、1級の新設問題を見ていきましょう。

 

 

・・・つづく

 

 

 

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