1981年10月から走り始めた、特急踊り子号。

開業当時から185系で運行されており、ちょうど40年前の今も現在同様 東京~伊豆急下田・修善寺で走っていた。

 

そんなかなりの歴史ある特急踊り子号。

それは現在でも東海道線の代表的な特急の立ち位置を担っており、区間も東京~伊豆急下田・修善寺と先代からの歴史を引き継いでいる。

 

そんな日々何事もなく走っていた踊り子号だったのだが、2021年3月12日を節目に東海道線史上歴史に刻まれる出来事が起こる。

 

写真にもある185系 踊り子号。この185系による運転が終了したのである。

現在は新たにE257系として踊り子号が引き継がれることになったのだが、この185系の特急列車引退により、国鉄時代の趣を残す車両による特急列車は完全に消滅した。

 

引退間近には、最後の185系踊り子号を写真に収めようと、各地からものすごい数の鉄道マニアが訪れた。

特に上の写真のような圧巻の15両編成には多くの撮影者がいたようだ。

 

 

 

運転されていた185系踊り子号の車両は、ワンパターンの色を模したものだけでなく、このような色の185系でも運転されている。

「Express 185」との相性がついた2枚目の185系は、昔は特急 草津号として上野から草津までを走る特急列車として活躍していた。

しかし651系による置き換えにより弾き出され、東海道線へと移ってきた。

 

Express 185による踊り子号は全て7両編成。

10両編成や5両編成の185系に比べると、座席がフカフカ。

自分もホームライナーとして乗った時はすごく快適だった。

 

 

1枚目のオレンジ色の湘南色を纏った踊り子号、2枚目のExpress 185での踊り子号と、多種多様な色で運転されていた185系は最終的に3枚目のこの緑一色に統一されたものに塗り替えられる。

10両編成、5両編成、7両編成と存在する185系は全てこの色に塗り替えられ、踊り子号としての集大成を迎える。

 

 

自分は185系の踊り子号は結局一度も乗らなかったのだが、当時高校生だったころは、疲れたときのホームライナー、湘南ライナーに本当にお世話になっていた。

国鉄時代から残るモーター音を聞きながら窓の外に写る夜の景色を見ると、先生に怒られたことや悪すぎたテストのことなんてすぐ吹っ飛んだ。

ある意味自分にとって母親に似た存在でもあった。

 

ありがとう、185系。

そして、お疲れ様でした。

 


 

余談になるが、こんな色をした185系 踊り子号も走っていた。

踊り子号が発足される前のあまぎ号として走っていた157系の色を復活するべく、あまぎ色として沿線からの人気を買っていた。

写真は高1か高2?

まだ一眼レフカメラを買う前のコンデジで撮影したものなので写真の質が劣ってしまうものの、今こういったものを見ると懐かしい、と心に残る一枚になったと思う。

まだマシなカット何枚かあったと思うんですけれど、すぐにでてきたのこれしかなくてすみません。。。

 

 

 

 

 

これからも新体制となった東海道線の特急。

全席指定となってしまい、今までお世話になっていたライナーも消えてしまった中、東海道線の特急として新たな主役となるE257系に同じことを言える機会が来るのだろうか。