お兄ちゃん、18歳の秋。
昨日は初めてのアルバイトへ行ってきました。
働いてお金をもらうという初めての経験。
朝から夜遅くまでのイベント会場でのお仕事で、きっとヘトヘトになり、仕事の大変さを味わっただろうなぁ。


高3の三学期は、殆ど授業がないので、彼は学校に行く必要がありません。

彼が通うのは、附属の大学がついてる私立の中高一貫校ですが、
この時期、殆どの子は一般入試に向け猛勉強するのです。


本人は昨年の夏には、AO入試一本で勝負する!と決めていて、第一志望の大学には惨敗したものの、
先日なんとか希望する大学の一つにに合格を頂くことが出来ました!

今から春の大学入学まで、受験から解放されフリーな状態です。

夏から秋までは、AOの出願が続き、書類作りなど、本当に大変でした。AOって思ったより大変だし、偏差値などの指標がないので合否が読めない。どうなるかわからない入試なんだなと、やってみて思いました。
(注: 関東圏の私立文系の大学入試の経験に基づいた話です)

でも、とにかく、とことん突き詰めて、
なぜ大学にいきたいのか?何をどのように勉強したいのかを考える事は、入学前に必要なことだったと思う。

例えば、なんとなく法律を勉強したい!とかではAOは絶対に受からない。
18歳の頃の自分を思い出しても、そんなに明確なビジョンを持っていなかったと思います。
わたしの場合は、18の時には、将来ジャーナリストになるために、法律と国際政治を勉強したいと思って大学や専攻を選びましたが、かなりファジーな志望動機で、そんなフワッとした内容では今の難関大学のAOは切り抜けられなかっただろうなぁ。

お兄ちゃんの場合、大学でやりたいことはかなり明確でした。
それは、スポーツ。大学のトップリーグでプレーしたい!

いやいやダメでしょ。大学は学問を勉強する為の機関なんだからさ。スポーツするために大学行くなら、順当なルートはスポーツ推薦でしょ。

彼の場合、難関大学でスポーツ推薦を得るにはスポーツ選手としての実績が今ひとつ足りなかった。高校のチームは、弱かったけど、個人としては国体選抜選手の東京チームの候補になれた。しかし最終では選ばれなかった。東京は強いチームが多いので選ばれるのは難しかったし、彼は高校から競技スポーツを変更してるので、経験としても不利でした。国体などの全国大会レベルでの活躍がないとスポーツだけで勝負するのは難しい。

そして、彼の評定平均は悪くもないけど、ずば抜けて良くもない。

彼の一番の強みは、学校で発揮したリーダーシップ。
部長として、また全校の運動部をまとめる委員長とし1000人規模の行事を取り仕切った経験、部活の変革などを売りにしてAOで勝負することにしました。

そして、一番大切な志望動機が問題でした。
スポーツするために大学に行きたい!というなら、ならスポーツ科学系の学部を目指せば良いのですが、
色々と本人と話して試行錯誤した結果、

『経営を勉強したい!』と言い出したのです。

経営なら、かぁちゃんに任せとけ!(笑)
一応もと経営者なので。

そこで、我が家の本棚から、母が初心者向けのモノをセレクト。
テーブルに積まれた経営・ビジネスの本たち。
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途中でAO専門塾であっても、塾に全てを任せてはうまくいかないと気づき、
予想外にAO入試は、母との二人三脚。

わたしも家事をする時間もなく睡眠時間を削って取り組む日々が続きました。
(AO入試の資料作成など、詳しいことは、また別途記事にしたいと思います。)

今後は、(2020年以降)AO入試制度は廃止され、学力テストが必ず付せられるようになります。
ただ、各大学独自の選抜試験は残るので、今のAOに似た形の書類選抜や論文テスト、面接は残ると思われます。


ちなみに、
現在のAOであっても、全く学力を問わない訳ではなく、難関大学は特に評定を厳しく見るし、評定が高くないと出願が出来ない学部も多いです。 

評定は、学校によって差があるので、
公式には発表されていませんが、
大学側は、
『高校の偏差値x評定平均』で評価しているという噂もあります。


あとは外部の英語試験のスコアは、AOにはとても大切要素でした。お兄ちゃんの場合は英検2級しかもっていなかったのですが、それでも少しのプラス材料となりました。

英語は準一級も持ってると武器になり、差がつきます。実際準一級を持っていればセンターの英語は満点扱いになるし、多くの国際系の学部のAOの出願条件を満たず事ができます。英語の外部試験としては、英検に限らず多様な試験(TEAP,TOEFL ibt, IELTSなど)が採用されています。

ただ、11年後のMたんの大学受験の時には、更に大きく変革されて変わってるでしょうから、この経験が娘の時に活かせるかは不明。無理かな。。

どちらにしろ、
お兄ちゃんとMたんでは、
個性、得意分野も違いそうだし、
全く違う受験になりそうな気がしてます。

英語についても、全く異なる2人。

Mたんは生粋のおうち英語育ち、
お兄ちゃんは、日本の英語教育育ち(英語に力を入れてる中高一貫校)

今後お兄ちゃんは大学の体育会で頑張るだけでなく、
海外の大学へのスポーツ留学を目指し準備をする予定です。
進学する大学は、スーパーグローバル大学に指定されているため、海外の大学との単位の交換などもしやすいようです。

大学入学は、全くゴールじゃないので、
まだまだこれからです。