韓国で歯ブラシを買ったところ、こんな感じのいやにスポーティな歯ブラシでした。
写真だとわかりづらいですが、日本の歯ブラシより一回り大きく、真ん中の下に硬い毛が植えてあったり、横にオレンジのラバーがついていたり、機能性の追求を価値においている歯ブラシのようです。
裏の説明を見ると、何かが2.7倍!らしいので、ハングルは読めませんが、汚れを落とすことに秀でているとかそんな感じでしょう。
日本の歯ブラシもかつては「毛先が球」とか、機能に凝っていた時代がありましたが、現在はコンパクトヘッドで磨きやすいことを追求する競争に戻っています。
韓国と日本で歯ブラシの商品形態が異なって進化していることは、違う島において違う進化を遂げる生物を見ているようで、正直面白いです。
ダーウィンがマダガスカルの蘭の花を見て、その当時はまだ未発見種であったスズメガの存在を予測して世の中を驚かせましたが、ダーウィン的洞察力を持つマーケッターがこうした歯ブラシを見れば、市場の性質を読むことができるのでしょうか。
(もう少し詳しくダーウィンのその話に触れた記事はこちら )
いずれにせよ、新しい市場の見慣れない商品を見ると、ガラパゴス諸島で新たな生物を見つけたようなワクワク感があり、その背景にある文化に思いを巡らせてしまいます。