カップヌードル | 外資系 戦略コンサルタントの着眼点

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戦略コンサルでマネージャーを務める筆者が日々の出来事を独自の視座で書き綴る


訳あって横浜のカップヌードルミュージアムを訪問。
昨年9月に佐藤可士和氏のディレクションのもと建築されたミュージアムです。

外資系 戦略コンサルタントの着眼点-カップヌードルミュージアム

日清食品の創始者である安藤百福氏が1958年にチキンラーメン、1971年にカップヌードルを発明して販売するまでの経緯や、これまでの日清のカップラーメンの歴史が展示されています。

外資系 戦略コンサルタントの着眼点-カップヌードルミュージアム1

チキンラーメンを始めて販売したときが安藤百福氏48歳、カップヌードルは61歳のとき。
この人が残した、「人生に遅すぎることはない」という言葉は説得力があります。

それから半世紀で日清食品はグループを入れて4000億円企業になりました。

過去のライナップを見ると、お茶漬けラーメンがあったり、世界の麺をカップラーメンに取り込んだりと、相当なトライアンドエラーを経て、そこに至ったことがわかります。

外資系 戦略コンサルタントの着眼点-カップヌードルミュージアム2

ただ、日本での即席めんでのシェアは傘下の明星を入れて50%にもなるものの、世界で見ると10%にもなりません。

日本でのシェア争いに心を奪われている間に、世界の市場における即席めんの消費は日本の20倍に広がりました。
即席めんを始めて発明した本家本元の企業が世界シェアの1割程度というのは、寂しい限りです。

醤油を世界に出したキッコーマン、うまみ調味料を世界に広めた味の素の両方が世界でも強いことを考えると、日清食品ももっと世界で活躍できる領域があるのではないかと感じます。