最近衝撃を受けたのが、国民生活白書で発表されていた幸福度の分析です。
日本の幸福度は年齢が上がるほどに徐々に下がりはじめ、退職する65歳ぐらいで底を打ちます。
その後、上がることはありません。
15歳~79歳の調査なのですが、15歳のときが一番幸せであるというのは、なんか悲しい事実です。
きっと日本では、仕事などにおいて現役であること、そして若いことへの執心があるとともに、ハッピー・リタイアメントの考えが薄いのではないでしょうか。
(国民生活白書平成20年度版より)
多くの国では、高齢になるほど徐々に幸福度が上がるといいます。
調査では米国がサンプルとして示されていますが、仕事が最も忙しい30-40歳ぐらいが幸福度の底で、その後上昇し、60歳を越えたあたりから上昇率は高くなります。
仕事の一線を退き、ゆっくりと余生を過ごすことに対しての価値観が存在することがわかります。
2050年には、2.5人に1人が65歳以上になる日本です。
そうした人たちがみんな、以前より幸せでないと考えている社会がきたら、当然活力ない社会になっていることが予想されます。
私自身、60代以降のことなど考えたこともなかったのですが、徐々に仕事以外での生きがいを見つけていかないといけないんだろうなと、漠然と考えていました。
(ちなみに日本は現役時代も幸福度は他の国と比べて低いという結果がでています。こちらの記事 。たぶん価値観にもとづく構造的な問題なんでしょうか。)