40年後の乗り物 | 外資系 戦略コンサルタントの着眼点

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戦略コンサルでマネージャーを務める筆者が日々の出来事を独自の視座で書き綴る


昨日、エアバスの親会社である仏EADSが東京-ロンドンを2時間半で結ぶという超音速機を発表しました。

EADSのホームページより)
外資系 戦略コンサルタントの着眼点-ZEHST

音速の5倍であるマッハ5で飛ぶという、アニメのような話です。

実用化は2050年というので、今からだと40年も先になり、自分自身は本当に実用化されても、もう乗れるかもわかりません。

40
50年後先にはもっと非連続なイノベーションが起きているのではないかと思っていましたが、超強力なロケットエンジンで飛行機を音速で飛ばすという点では、これまでの技術の延長線上です。

馬車の時代からそうですが、箱に動力を付けて移動させるという点では、移動手段というのは100年経っても同じなのでしょうか。

ちなみに徐々に実用化されているリニアモーターカーは、その技術が発明されたのが1970年代の半ばです。実用化まで30年かかっていることを考えると、今回のターボジェット飛行機も、だいたい予定通りにそのまま実現されていくのでしょう。

さらに遡ること今から約80年前の1933年に発刊されたPopular science誌では、未来の電車として、風力を利用した特急を予想しています。

(1933年 Popular science)
外資系 戦略コンサルタントの着眼点-Popular science

実際にはその当時は想像もされていなかったリニアモーターを含む新たな動力の発明で、風力特急は実現しませんでした。

50
年前には、emailもスマートフォンも想像されていなかったと思いますが、今から50年後の乗り物も、今、予想されている線上にあるものではなく、想像もしていなかったものが出てくる方がロマンがありますし、人類の進歩もありそうな気がしてワクワクします。