今年最後の木曜会は、ご縁をいただいた時から「よっちゃん」と呼ばせていただいている西山喜克先生を5年ぶりにお迎えいたしました。

僧侶である祖父の影響で言葉、漢字に興味を持ち、20代に日本全国、世界中を巡り行く先々で、魂に秘められた鼓動を“言葉”に代え伝える言魂書家として、20年間で延べ8万人に作品を届けてきました。

「12~3年前に先代の田村社長が出張先の宮崎まで駆けつけて下さり、書かせて頂いたご縁で、東京でも書き下ろしの会を開催することになりました。よっちゃん、よっちゃんと可愛がって下さり、120歳まで生きようとされていたのに亡くなられて…、感じる所があるんですけど、ご縁があって今があるなあとありがたく思っております」と亡き田村の想い出話から会は始まりました。

書き下ろしは、何を書こうかと考えず、その人の目を見て浮かんだインスピレーションを言葉にしているそうです。目を見てそこにあるエネルギーを、似顔絵を書いているような感覚で書き下ろしをしているのだとか。

書き下ろす言葉の中にはご自身の体験と経験から生まれた沢山の言葉たちが、人生の指針を見失って途方にくれている多くの人々に勇気を与えています。

その活動は、自らの生命を絶った叔父の事、父親との確執がきっかけとなり、「幸せに生きる事」への追究から始まり、人はその内に在るすべての要素が必要だからこそ、そこに在る。悲しみも喜びも、闇も光も全部が必要だから、そこに在る、という思いに至ります。

「例えば太陽が近すぎると暑いなと感じるように、自分の中で距離感を調整していくことが大事です」と例を挙げ、その人が持つすべてが人生に大切なものだと仰います。

書き下ろされた言葉に、多くの方が心を熱くし涙されます。それは、自分では知ることのなかった「私の根源」に出会えたからではないでしょうか…。

機会があれば、思いもしなかった自分を知る、やっぱりそうだと再確認できる書下ろしを是非一度ご体験ください。

よっちゃん、お客様、ありがとうございました。

今年も一年有難うございました。良いお年をお迎え下さい。

 

新年のスタートは1月5日に湯川れい子による木曜塾で始まります。ゲストに大德寺昭輝先生をお迎えし、滅多に聞けないあれこれを湯川が質問者となってお聞きします。木曜塾は予約制です。

(予約:℡03-5379-8881)

ご来場をお待ちしております。来年もどうぞ宜しくお願い致します。