『国(歴史)を創る本物のエリートたち』赤塚高仁&舩井勝仁

本日はお二人の講師をお迎えし、滅多にない贅沢なコラボの会となりました。揃って登場され、先ずは舩井先生の開口一番は、

「一人じゃ寂しいから一緒に来てと頼まれました…」。赤塚先生はというと、

「場の空気が良くなったら僕がやるので、先に勝ちゃんが話をして!」と、お二人のやんちゃな学生のようなやり取りからスタートしました。

 

赤塚先生が「やまとこころのキャンドルサービス20年間の集大成として書かれた『お父さん、日本のことを教えて!』が8月末に自由国民社より出版された。愛娘が留学先で「先ずあなたのすべきことは、まずは自国のことを知ること」と指摘されたことがきっかけで、娘が帰国後に始まった父と娘の日本の歴史辿る旅が背景となっています。

その数年も前、先生は宇宙開発の父と呼ばれた糸川英夫博士と出会い人生が変わろうとしていました。「日本とイスラエルの交流」に人生を捧げる晩年の博士を師事、イスラエルやユダヤ人や聖書をより深く学び、博士の亡き後は遺志を継ぎイスラエルと交流に力を注ぎます。

一度は祖国を失い、祖国の再建を実現したイスラエル人から学ぶという博士の千里眼的思いや導きは、後のやまとこころキャンドルサービスへの活動へと繋がっていったのです。

新刊書の帯には、矢作直樹先生が「日本を知るのにこれほど簡潔明快に書かれた本はありません!」、加瀬英明先生が「人の倫理観は歴史観から生まれる。愛情に溢れた本だ」と推薦文があります。聖書を読み解く勉強会や講演会を各地で行っている先生は、今後の人生での舵取りが揺ぎ無い方向へと定まり、建築会社を退かれたそうでが、やまとの国、やまとの民族の魂を復活させ、

やまとを復興することに全身全霊を注がれる決意のようです…。

 

舩井先生は皆さんご存知の通り、フナイ・ワールドを全国展開された舩井幸雄先生のご子息。「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という幸雄先生の思いを継ぎ活動されています。もともとは経営コンサルタントが本職ですから現実派。

ですが、幸雄先生が見えない世界に精通されていた方なので、避けられない血筋のようです。

最初に赤塚先生と出会ったのは20代後半。当時は赤塚先生を理解できないでいましたが、30年もの歴史を積んだ「イスラエルの旅」に参加してから人生が一変したようです。以来、赤塚さんから「勝ちゃん」と呼ばれる存在になり、共著を出版したり、聖書を学ぶ会を行ったりという関係になりました。

題目にもあるように、舩井先生も国を再生するために大切なこと、として先日亡くなった台湾の李登輝氏のことをお話くださいました。

李氏とは亡くなられる5年前に会われているそうです。ビックリなことに、李氏は日本の旧制高等学校や大学で学んだ人だそうです。その李氏が、日本の戦前の教育、特に旧制高等教育は素晴らしいと称賛しており、台湾にて、血を流さず民主化を果たしたことなど、李氏の人間形成における日本の教育の大切さを認めてくださっているそうです。そして、全世界に甚大な影響を及ぼしているコロナ禍を最小限に防いだ台湾政府のノウハウも李氏が日本で学んだ教育が引き継がれていたようです。

当時の旧制高等学校では、学生たちは哲学の勉強だけに精を出し、後は青春を謳歌していたそうです。その哲学とは、エリートとしての生きる上で自身を形成する土台となる一番大切なことだったのです。

有名なデカンショ節。

「デカンショー、デカンショーで半年暮らす、ヨイヨイ!
 後の半年ゃー寝て暮らそ、あーよーいよーい、デッカンショ!」

1年のうち、半年間は3人の哲学者の本を熟読し、残りの半年間は、眠るがごとく黙考しようじゃないか、という意味合いの歌。有名な哲学者、デカルトとカントとショーペンハウエルのこと文字っているようです。

本物のエリートとは、哲学を学び身につけた己の考え、己の指針がしっかりとある人、そして何かあれば己に偽ることなく行動し、責任を取れる人のことのようです。

エリート(フランス語: élite):社会の中で優秀とされ指導的な役割を持つ人間や集団。

 

「コロナで考え方、生活は変わった。コロナ前には戻らない。

今これからの生き方が、今後の日本を創る。

情報はあくまで情報。情報を得て、学んで、精査して、自分の考えで行動する」

そのことが大切なことなのだと舩井先生はお話を締められました。

糸川英夫教授、舩井幸雄先生、李登輝総督、それぞれの人が残していった未来の人々へのメッセージを強く心に刻んだ二時間となりました。

 

10月8日は田村の木曜会にゲスト蓮尾尚信(はすおたかとし)をお迎えします。