今週の木曜会は広瀬尚子先生でした。

先生はエイトスターの初期からのお客様で、昨年「わたし84歳、今がいちばん幸せです!」を出版され話題となりました。本には「いつ何が起きても不思議でないのが人生。今出来ることは‘今を生きること’だけです」と書かれています。木曜会は初登場です。

 

まずは先生の簡単なプロフィール。

1935年東京都中野区生まれ。青山学院女子短期大学英文科卒業後、21歳で結婚。一男二女をもうけ、育児のかたわら翻訳家の夫の助手として働く。44歳で離婚。61歳の時、北軽井沢にオーガニックカフェ「カフェフルール」をオープン。

2000年にスコットランドにあるNGOフィンドホーンコミュニティの体験プログラムに参加したことがきっかけで、「心を開いて内なる神とつながる」「愛を行動で表す」「すべてはうまくいっている」という精神に共鳴し、その後、毎年ツアーを組んで大勢の人をフィンドホーンに連れて行き、自己発見、自己変容のお手伝いをしています。

 

エイトスターとの出合い。

1989年湯川れい子先生の「幸福へのパラダイム」と田村の「地球はダイヤモンド」の同時出版記念パーティーに参加、お土産がこの二冊の本でした。「地球はダイヤモンド」は内容が凄く面白くて、こういうダイヤモンドならお守りみたいに持っていても良いかもと購入されました。

「その後、エイトスターの季刊誌が送られてくるようになり、沢山のことを季刊誌から教えられました」と先生。

季刊誌で紹介された山川紘矢、亜希子夫妻翻訳本「フィンドホーンの花」を読み、フィンドホーンを訪れます。

「フィンドホーンは一度行ったらまた行きたくなる所です」と先生。

最初に行った翌年からご自分でツアーを組んで行かれるようになりました。

 

スピリチュアルの目覚め。

フィンドホーンがキッカケとなったのでしょうか、先生は1996年北軽井沢に移住し、以前より夢だった野菜作りを始めます。そこで収穫された野菜をエイトスターが紹介していた酵素玄米と一緒にお店で出す日々がとても楽しかったそうです。

店の名前は前年に亡くなった母親の名前「花」のフランス語「フルール」。母への感謝の気持ちを込めてです。

この店には子供たちが小さい頃に田村も何度か足を運んでいます。

 

先生はここで色んな体験をします。

畑を訪れると、勿論声は聞こえませんが、野菜たちが喜ぶのが分かります。

「畑は人間が耕しますが、人間の心を耕してくれるのは畑なんです」。

無心に畑で作業をしていると、心の奥底から言葉が浮かんで来ることがあり、その言葉を書き留め「天使からのメッセージ」と名付けます。

最初のメッセージは

「自分で自分だと思っている自分は、本当の自分ではありません。本当の自分は、認識できない領域に存在しています」というもの。その意味は、ご自身も最初は理解出来なかったと言います。しかしその頃盛んに読んでいたスピリチュアル系の本の中によく出て来た「ハイヤーセルフ」と繋がります。

「もしや私は自分のハイヤーセルフと繋がった瞬間だったのではないか?そうすれば畑の天使からの言葉も理解出来る」と感じとりました。

 

80歳を過ぎて出会ったご主人。

出会いはピースボートでした。先生の友達が麻雀好きで、良く一緒に麻雀テーブルを囲んでいました。ご主人が現役時代、不思議なほど偶然が重なり、会社経営は順調だったそうです。

「この現実の世界と見えない世界がシンクロナイズしている。あなたの企業理念が宇宙の法則と合致したので、宇宙がサポートしてくれたんですよ」と先生が話すと、自分の知らない世界のことだったのでご主人は先生に興味を持ちます。また別の参加者がご主人の発言にバカにしたような物言いをした時に、怒らずサラリと流したのを見て、先生もこの人はタダモノではないと思ったそうです。

船中である日、ダイヤモンドとオパールの指輪を無くしました。誰にも言えずモヤモヤしていました。たまたま二人で話す機会があったのでそのことを話すと

「誰かが拾って得したと思うなら、それでいいじゃないか」とまるで先生の思いと同じだったのです。そして、最もビックリなことに、

「僕が新しい指輪を買ってあげるから一緒になろうよ」とプロポーズされます。

お互いの年齢を考えると、普通は有りえないことです。

 

結局、この出会いは80歳の花嫁へと導かれるのです。「信頼」と「尊敬」の気持ち、思っていることを遠慮なく言える自由さが、一緒に居てとても楽なんだそうです。

 

結婚を決めた旅の終盤、無くしたはずのエイトスター・ダイヤモンドがバッグのポケットから出て来ます。幾度もいくども探したはずのダイヤ。その後も何度かエイトスターを無くしたという先生の一言、

「不思議な力を持つエイトスター・ダイヤモンドらしい。エイトスターって必ず出て来ますね!」

 

今年85歳になられた先生。その生き方は生まれ持ったもの、天からの贈りものなのでしょう。きっとお役目があります。好奇心旺盛で何にでもチャレンジしていく姿は、多くのシニアにとって勇気と希望を与えます。益々ご活躍されることをお祈ります。

広瀬先生、お客様、有難うございました。

                       (令和2年 2月8日 古谷 記)

 

「わたし84歳、今がいちばん幸せです!」 広瀬尚子(著)KKロングセラーズ 1,430円(税込)