今週の木曜会の講師は毎月1回ご出演の中森じゅあん先生でした。
「雨の中、良くお越し頂きました。先生の会は雨の日が多いそうです。僕は23歳からセールスの世界に入り、人と話すことが元気の素だったんです。鏡を見ながら自分の顔をお客さんに見立てて、どんな顔で話しているのか、笑顔の作り方を研究していました。そのお蔭で、人前で喋れるようになりました…」と中森先生を田村が紹介。実は、田村のこのショートトークが予期せず後半の質疑応答へと繋がる流れとなりました。
本日のお話内容の予告は久しぶりに行かれるイギリス研修直前のお話しだったのですが、イギリス行きは中止。
「明日からイギリスに行く予定でしたが、色々なことがあって、止めました。
いま本を書いていて、20日以上行くには大変なんですね。‘帰ってから凄いことなるな’と解っていても、止めるつもりはなかったんですけど、一緒に行く人が急に行かなくなったの」、という理由でお止めになったようです。
今回は「開く」ということについてお話し下さいました。
毎朝瞑想されていて、その時に童謡の‘むすんでひらいて’が浮かんで来たそうです。(歌詞 1番)
むすんでひらいて
手をうって むすんで
またひらいて 手をうって
その手を上に
むすんでひらいて
手をうって むすんで
「この歌詞は凄いです」と仰って、そのワケを次のように説かれました。
むすんで=自分自身、しっかり此処に居るということ。
自分と結びつく。自分の中心と繋がる。心と魂と一つになって此処に居る。
ひらいて=手放すこと。自我を手放す。心配を手放す。
ではどうやって手放すか?
それは、どれだけ勇気をもって恐れずに 本気で手放そうと思うか。そしてひらいてないと、サポートがこない。不安などがあっても、ひらいていると他のものが握れる。
手をうって =手のひらを合わせると祈りになり、うつことにより祝福になり、波動が出てくる。
むすんで =自分自身に戻って自分を高めていく。自分のことを深く掘り下げていく。自分を理解して、あるがままを愛して、その時そこに存在する(いまこの瞬間に、生きていく)
その手を上に=宇宙根源のエネルギーを受け取る
そして2番の歌詞にある
その手を下に=我々は地球に生きている。天(宇宙)と地(大地)が繋がる。
✰この歌は作曲者はフランスの思想家・著作家ジャン=ジャック・ルソー。作詞者は不詳ですが、上記の歌詞は文部省唱歌。
このような深い意味が隠されている童謡だったのですね! 先生が日頃から仰
っている事「在るがまま、手放すことの大切さ」を象徴するような童謡でした。
恒例の質疑応答では、最後まで迷われジッと座られていた女性を、先生の方から‘何かお聴きになりたいことおありですね!?’と誘導されました。
促されて女性は、
「人前で話すことがとても苦手です。緊張せず上手に人前で話すには、どうしたら良いでしょうか?」と、少し遠慮がちに質問されました。
冒頭の田村の挨拶にも、その答えはありました!
先生の答えは、
「人前で緊張して話せないことが、良くないことだと思うと悲観的になり、その思いが高まります。あなたは他にいっぱい良い所があります。だからいまは得意じゃないと受け入れて、深呼吸など緊張を解く方法を試み、自分の中にあるものを認めて、広げて、結果を気にしないで、このままの自分で話しをする。あるがままのあなたを、きっと皆さんは受け入れてくれるでしょう」
質疑応答のために多くのお客様が、質問したいと思っていらっしゃるでしょうが、最初に手を上げる方はとても勇気が必要のようです。先生も質疑応答の必要性を感じていらっしゃるので、折角ですから遠慮せずに質問して欲しいと思います。
その場を共有された方々が、その質問の答えを必要として集まった方々なんですと、先生から以前お聴きしたような気がします。
「聴いていると皆さん、色々と悩みながら、生きてるんですね。僕は一度も悩んだことがないんですよ。目の前のことに全力を尽くすタイプだったんです。先も考えない。目標も持たない。この生き方は結構楽だし、来るものに自分で全力を尽くすと言う自信があれば、それでいいんじゃないかと思うよ。悩むことないよ」という田村の言葉で終演となりました。
中森先生、お客様、有難うございました。
(令和元年 7月13日 古谷 記)