今週の木曜会の講師は菊谷泰明先生でした。

 

 公務員を11年務めた後、導かれるように世界各地を旅し、その途上において不思議な出来事を体験された先生。必然のように、後に聖母マリアの世界に導かれ、マリア様の1917年~2017年に至る「100年計画」を伝道することとなります。今回で3回目のご出演です。

 

 1917年ポルトガルのファティマという地に聖母マリアが3人の牧童達の前に出現して伝えたという予言が「ファティマ第3の秘密」。それから100年目となる2017年、東欧のメジュゴリエに聖母マリアが出現、幻視者達に「10の秘密」を伝えているという話は有名です。東欧メジュゴリエで今も続いている聖母マリアのご出現に先生は立ち会うことができ、幻視者達へのインタビューを日本人で初めて行いました。

但し10番目の秘密についてはインタビューでも明らかにされておりません。共通しているのは、10番目の秘密を告げられた幻視者にはその後、聖母マリアのご出現が止まりました。

その秘密は時が来たときに、明らかにされるそうです。

 

 ここまでのお話は二回目のご出演で紹介されていますが、現在、神の導き聖母マリアの奇跡秘密や祈りの大切さなどについて各地で開催する祈りの会や講演会などで伝えられています。

 今回もお話の始まりは放浪の旅の不思議な出来事から。重複するので今誌面では掲載いたしませんが、過去の木曜会ブログをご覧下さい。

 

 旧約聖書の第1章2節はアダムとイブの物語。そのアダムとイブは‘誘惑’でリンゴを食べたとされていますが、彼らは、実は善と悪の知識を知る木の実を食べたのです。その結果として、人間には命の木(真理の木)が与えられず、だから、人間は皆迷っているのだそうです。常に人間は善悪を考えながら、善悪を判断して生きることになった、ということでした。

 

 私達は、何が大切で何が本当かということを考えるために今がある。

仏教では、ブッダは「善悪の善だけを行っていきなさい」と言った。そうしたら「仏様に帰れますよ」と。

 私達は、親がこうやっているから、環境がこうだから、国がこう言っているからなど、色んな言い訳をしながら流れに身を任せて、色々な人々のカルマを背負いながら生きている。親の因果も子に移り、自分のカルマじゃなくても親のカルマを背負って生きていかなくてはいけないことも少なくありません。そのカルマを解消するために、善悪の知識を知って、ただただ善行を重ねて行く。 

 キリスト教では「許しなさい」という教え。まずは感謝して、すべてを受け入れ、そして次に善いことを成していくというステップのようです。

 マリア様は回心して、神に心を向けて、

「いま平和でありなさい。そして祈りなさい。それが良い方向へいく方法である」とおっしゃったそうです。

 

 1997年、先生はヨハネの黙示録が書かれたパトモス島へ行かれたそうです。

ヨハネの黙示録にはハルマゲドンという所に私達は導かれると書いてあります。

ハルマゲドンとは、本来の意味は、メギドの丘という所にすべての悪が集められて、人間の心の中の最終戦争をするということだそうです。何が善で、何が悪かと自分で考える時に、自分が犯した悪に対しても振り返らなくてはいけない。そこで心の中での戦いが起きる。それがまさにハルマゲドンなのだそうです。そして聖書に書かれている千年王国。心の中が真に平和になった時に、千年王国という神が統治する時代が来るのだそうです。それはまさに神様の平和の時代。マリア様の出現は、この平和の時代に人々を連れて行こうとする現れなのだそうです。

 

 会の最後に、腰痛のため入院している田村のために、会場の皆さまが先生の導きで祈りを捧げて下さいました。感謝でした。

 菊谷先生、お客様、有難うございました。 (平成30年5月25日 古谷 記)

 

 

 「聖母マリアの秘密」青鷗社 1.800円(税抜)