5月3日(祝)の木曜会は、青山圭秀(まさひで)先生でした。

最初に田村が登場。現在もリハビリ中ですが、元気な姿にお客様も一安心されたようです。

「五月の連休の中、ありがとうございます。一年振りのご出演になります。さすがに青山さん、超満員。三階も半分入っちゃってます」と青山先生をご紹介。

お客様は二階の会場に入りきれず、急遽三階の会場もオープンいたしました。

 

 東京大学大学院にて相関理化学専攻博士課程を修了され、量子物理学を専門としながら、現代科学と東洋の生命科学との融合を解き、多くの人々に支持される先生。また『アガスティアの葉』、『真実のサイババ』などベストセラー作家としても活躍。日本全国で瞑想講座やプレマセミナーを開催されながら、インドにおいても予言された神人と接触、瞑想・儀式を行われています。

 

 今回のテーマは「奇跡のたび」

最初は1999年中国医学の源流をたずねて以来、北京、西安、上海へ、次に神々の島バリ、その後、パリ、ルルド、ローマ、メジュゴリエ、タイ、シンガポール、スリランカ、秋田、長崎、インド、伊勢神宮や熊野古道、ハワイ、イスラエルなど三十二回を数える世界中の聖地巡礼での様々な体験について、プロジェクターを使用し語っていただきました。特にルルドとインドは何度も訪れているとのことでした。

今回は聖地巡礼での様々な「奇跡」について語って頂きました。

 

 先生が通っていた広島学院では課外の聖書研究クラスがあったそうです。先生は当時そのクラスを教えていた大木神父に反発していて、聖書研究クラスには入らなかったのですが、何故か広島市内の教会に通うようになります。毎週日曜日の朝六時半にお祈りしている先生の姿を見ていた教会の神父から、キリスト教の教理、お祈りの仕方など教えていただきました。その神父が以下の話に繋がっていきます。

 

 20世紀の初頭にスペインで生まれたペトロ・アルペ神父(当時医学生)はルルドの嘘を暴いてやろうと泉に行ってロウソク行列をしている時に、背中が曲がって横たわっていた重病人が突然治ったと言って走り出したり、瀕死の状態の癌の患者さんが数日後に普通に歩いていたとか、奇跡を二つ見ることになる。このような奇跡を目の当たりにして、彼は神を受け入れて修道会に入る。そして神父になり、日本に赴任する。第二次世界大戦の前でした。広島の長束でイエズス会日本準管区の修練長をつとめることになる。

 

 大木神父も人間魚雷「回天」に乗る特攻隊員でもうすぐ出撃して死ぬという時に、終戦を迎えて長束でイエズス会の修練院に入る。そこにいたのがペトロ・アルペ神父だった。広島に原爆が落ち大勢の皮膚が焼けただれた人々を、修練院に受け入れていた。ある父親が修練院を訪ねアルペ神父に、爆心地の側にいる息子を是非見てもらいたいと申し出たが、沢山の被爆者を受け入れている状況なので、修練院を留守にして息子さんの所までは行けないと一度は断った。

しかし帰って行く父親の悲しげな後姿を見て思い直し、息子さんの所へ一緒に行くことにした。息子さんの身体はウジが湧いていて、頭の位置をずらそうとすると首に指がズボッと食い込むような酷い状態だった。数日間通った後、神父はこう言った。「私はこの子に洗礼を授けたい。洗礼を授けたいのは私なりに理由があります。この子は洗礼を授かれば、その後一週間は眠ったままでしょう。もしかしたら、そのまま起きてこないかも知れません。しかし神様の御意志であれば、起きてくるでしょうから、欲しいと言うものを与えて下さい」死んだように寝ていたその子は一週間後に起きて来て、「水が飲みたい」と言った。助かった息子さんは、先生が学生の頃通っていた教会の神父となり、その神父(長谷川神父)からキリスト教の教理などを教わることになるのだった。とても不思議な縁ですね。後に先生は大木神父と和解して聖書研究クラスに入り、洗礼を授かることになります。

 

 先生がルルドに行くきっかけになったのは、マリア様のご出現を書いた「最後の奇跡」を読んで感動された読者の方が、是非ルルドに行きたいと言われご一緒されたことからでした。

 

 ルルドに行くたびに先生は思うそうです。

今から100年も前にペトロ・アルペが嫌々ルルドに来て、そこでマリア様が二つの奇跡を見せて、彼は神父になり日本に赴任、広島に原爆が落ちた後、長谷川少年を助け、大木神父を教育し、その二人に学び本を書き、ルルドに何度も行くことになる。神様の計画というのは私達が知らない所でいろんなことをなさっていて、私達は生かされている。

 

 先生が何度もルルドに行くことになったのは、最初に行った時にリュウマチのお客様がいて、ルルドに行った後に酷いリュマチが治り、子供が出来るようになったという手紙を貰ったからでした。来年も是非行きましょう、という話になり、旅は続いて行きます。

 

 15年間左目が見えなかった女性とルルドにご一緒に行った時、左目にルルドの水をつけたら眼球の奥まで滲みてきた感じがして、目が見えるようになり、胸のしこりが消えたなど、今でもルルドで奇跡が起きています。

 

 ルルドの泉で有名な聖女ベルナデッタは、ルルドで聖母の出現を受けた後、遠くヌヴェールの修道院へと旅立っていきます。当時修道院に入るにも持参金がいる時代だったので、そこが持参金無しで受け入れた唯一の修道院だったのです。今ではベルナデッタを受け入れたお蔭で、この修道院は世界中から沢山の人々が来て、建物も宿泊施設も大きくなりました。聖堂に入ると、聖女ベルナデッタのご遺体があります。亡くなって10年後、20年後に掘り起こしても、みずみずしい姿は変わらず、聖女と呼ばれるようになります。

実際には顔に蝋が塗ってありますが、100年以上腐敗しないのは奇跡的ですね。

 

 1830年フランス・パリの教会にカタリナ・ラブレという修道女がいて、ある時彼女の前にマリア様が現れ、このお姿の御メダイを作るようにと伝えられました。お告げ通りにメダイを作り、このメダイをつけた人に様々な奇跡が起きたため、「奇跡のメダイ」とも呼ばれています。今でもこのメダイは多くのカトリック信者から愛され、身に付けられています。カタリナは1876年70歳で帰天しました。木曜会でも何人かのお客様がメダイをお持ちになっていました。
 

 彼女の遺体は140年以上たった今日でも変わることなく、美しいままで修道会の祭壇の下に安置されています。更にお金持ちで修道会が成り立つように援助していたルイーズ・ド・マリヤックのご遺体、そして愛徳姉妹会を創始した聖ヴァンサン・ド・ポールの心臓を収めた聖櫃があり、見ることが出来ます。

 

 その後先生は、サンティアゴの大聖堂内の聖ヤコブの柩と最も美しい聖母像、そして涙を流される秋田の聖母像など、世界中の聖地巡礼の旅での奇跡を、数々の写真と共に語って下さいました。残念ながら今回は時間がなくなって、インド巡礼の部分のお話し出来なくなり、次回の木曜会でお話しして下さるそうです。

 

「木曜会に来るのは田村さんとの長年の友情があったりもするんですけど、木曜会に出席された後に何人かの人が瞑想を習いに来られて、その方に凄く良いことが起こったりすることが楽しみなんです」と先生。

 

 お客様から

「来年ルルドに行きます。先ほどのマッサビルの洞窟の写真にはオーブが写っていたのでしょうか?またサン・ジルダール修道院へ行けば、今でもベルナデッタのご遺体に会えますか?」というご質問がありました。先生は「オーブが写ることは良くあります」と以前一緒にルルドへ旅されたお客様のお手紙を読まれました。そこにはお客様自身のご病気が治ったこと、洞窟で男性の頭上にマリア様が見えたことなどが書かれてありました。このような奇跡が起こるので、オーブが写ることもあるのですね。またサン・ジルダール修道院へ行けば今でもベルナデッタのご遺体にお会いすることが出来るそうです。

 

 最後に再び田村が登場。

「青山先生と僕は全く違う方向で見えない世界を極めています。先生は理性がゆらいで巡礼の旅に出て、向こうの世界を知って、こうやって多くの方に影響を与えるようになりましたけれども、僕は全く理性はゆらがないまま、とにかくひとつひとつ理性しっかり持った上で、その理性を一番高みに上げるような形で、ダイヤモンドをやり遂げました。ダイヤモンドのカットだけじゃなくて、見えないエネルギーのことが始まって、いま神様に繋がってます。本当に不思議なことが起こります。ここに居るだけでどんどん来るんですよ。これが引き寄せの法ではなく、受け入れの法則みたいだね。女性性を身につけると来るみたいです。それにしても随分旅してるね、先生。そして、多くの人を救ってるよね」とまとめると、先生続けて、「私自身が救われていて、感謝しております」と締められました。

 

 聖地巡礼での様々な「奇跡」に、お客様は真剣な表情で聞き入っていらっしゃいました。青山先生、お客様、ありがとうございました。

 

 

 第33回「大いなる生命と心のたび」南インド横断9日間の旅

 

 わが国と世界の不安定な状況、また(瞑想の)生徒さんたちの苦しみの 軽減・解消等のために執り行われましたプージャに続き、 急遽、下記日程にて、南インド巡礼ツアーを催行することとなりました

 

 今回の旅で予言されてること。

『なるべく多くの弟子を連れ、カルナータカにて、大女神ムーカンビカにプージャを捧げなさい』

『ポンディチェリーにて、女神アマンに終日捧げる祭事を挙行しなさい』

 

  催行予定日

2018年7月14(土)~22日(日)

 

詳細は下記ホームページまで

http://www.art-sci.jp/