今週の木曜会は山川紘矢先生を講師にお迎えいたしました。

 

 「今日のお客様は、日本にはじめてスピリチュアルを持ち込んだ人です。山川夫妻訳のシャーリー・マクレーンの本がなければ、日本にはスピリチュアルブームも起りませんでした」と田村が山川先生をご紹介。

 

 本日は山川先生にシャーリー・マクレーンの本「アウト・オン・ア・リム」の翻訳をすることになったエピソードと、スピリチュアルの世界を語っていただきました。

 

 先生は1941年生まれ。東京大学法学部卒業。大蔵省に入省し、マレーシア、 アメリカなどで海外勤務を重ねました。外国にいた時のほうが、伸び伸びとしていたそうです。大蔵省勤務中から将来国際的に働きたい、その為にはもっと英語を上手に話したいと思い、トーストマスターズクラブに入会し、英語のスピーチを学びます。そこは「自分自身を知りなさい」という「気づきのセミナー」でもあったそうで、初めは躊躇されていた亜希子夫人もクラブに入会することになりました。そこでの学びがご夫婦の人生を変えることになり、スピリチュアルの世界に繋がっていきます。

 

 その後、先生はワシントンD.Cに転勤になります。アメリカでも「セルフ・アウェアネス(気づき)のセミナー」が流行っていて、三年間在住の間にベーシックコースからアドバンスコース、リクルートコースまでセミナーに通われました。そこで気づいたこと。「一番大切なことは自分自身を知ること。自分を好きか嫌いか?自分は幸せか?自分は本当にすべき仕事をやっているか?自分は毎日が楽しいか?それがスピリチュアルの根本である」と先生。

 

 そして出会ったのが、シャーリー・マクレーンの本「アウト・オン・ア・リム」。当時アメリカでベストセラーだったので、先生も読んでみたそうです。驚いたのは本の中にも「自分自身を知ることが一番大切である」と書いてあったこと。シャーリーがチャネラーの所に行って、精霊から前世を教えてもらう。そして人は輪廻転生をしているんじゃないかという、不思議な体験が書かれている本です。この本は世界中に影響を与えました。シャーリーは「これは私が書いた本ではない。私が神様から書かされた本である」と言っています。

 

 当時は精霊が出てくるとか、輪廻転生とか分からなかったそうですが、とにかく良い本なので是非日本人に読んでほしいと思い、そこで初めて本を翻訳しようと考え、この本の出版社に連絡すると、「あなたに版権は渡せないけど、日本の出版社に買ってもらって、あなたが翻訳して下さい」と言われた。その後はまるで準備されているみたいに、次から次と色んな人が出てきて、先生はそれに乗っかっていくだけだった。

 

 日本の小さな出版社で版権を買ってもらい、亜希子夫人と共に翻訳をすることになった先生。まったく翻訳などしたことがなかったのに、スラスラ翻訳出来ました。後にこれが精霊からの自動書記だと分かったそうです。

 

 「今日私はチャネラーに成れましたか?」と神様に聞いてみて、指が自動的にYesまたはNoと動くか、自動書記を会場のお客様と実践してもらいました。

「皆さんは神のエージェントとして生まれて来ていますから自動書記が出来るようになるはずです」と先生。

 

 アメリカにいる時にリア・バイヤースというチャネラーに会いました。そのチャネラーと話してると、サン・ジェルマン伯爵という精霊が出て来て「この本は大切な本だから、いま考えている出版社から出してはいけない。もっと大きな出版社から出しなさい」と告げられました。帰国後この出来事を正直に出版社社長に伝えてお断りしようとした所、社長は激怒。それから何カ月も大変な日々を過ごしたそうで、アメリカのチャネラーに連絡したら、「シャーリー・マクレーンが助けてくれますよ」と精霊が言いました。不思議な事にシャーリーの電話番号も分かり、マリブにある自宅に連絡をいれると、電話口にはいきなりシャーリーが出て、話を聴いてくれました。「この世の中には約束事があるから、そこで出版すると約束したならそこで出版してあげなさい」とシャーリーに言われ、精霊が言った「シャーリー・マクレーンが助けてくれますよ」とは!? 予想外の展開にビックリしたそうですが、出版社社長に謝り、出版出来ることになりました。「出版社社長と和解するには大変だった」と笑いながら先生は語られました。

 

 精霊と会話が出来るようになった先生。

「地球は変わり目であって人々が覚醒しないと地球はもたない。だから我々の仕事を手伝ってくれないか?」と言われ、神様に言われたと思って「はい」と返事をしたそうですが、帰国前から喘息がひどくなり、帰国後大蔵省を辞めることになります。精霊は「医者に行ってはいけない。薬も飲んではいけない。死にはしないから、水を飲みなさい」その言葉を忠実に守り、大変苦しい思いをした病気が、5年位で完治しました。

 

 一番先に出て来た精霊はサン・ジェルマン伯爵。彼は「すべて教えたので、もう他の人のところに行きます」と言って、去っていきました。次は聖フランチェスコ。そして今はイエス様と一緒にいるそうです。

 

 ある時精霊に「あなたは愛を知らない」と言われたそうです。翌日の明け方、まどろみの変性意識状態の中で、地球を外から眺めているビジョンを見ていて、地球は宇宙に浮いているが、それは愛の中に浮かんでいるのだ。宇宙そのものが愛なのだ、と。神=宇宙=愛=光は同じと気づかされたのです。人は地球に生きている。地球は宇宙の中にある。すなわち我々は愛の中に生きている。

 

 最後に、皆様が元気で幸せになって頂きたいというご夫婦の思いが込められた「あわのうた」をお客様と共に合唱されました。

 

 田村が再び登場。

先生の本『受け入れの極意』を手にしながら「この本くらい僕の生き方を表現した本はありません。30年近くスピリチュアルの世界では引き寄せの法ばかりが真理のように言われ続けていたんですね。そんな時、不思議なことが起こっても、俺、引き寄せてなんていないよと、言い続けてたんです。全ての事を受け入れる姿勢が身についてくると、どんどん来ちゃうんです。そこに、受け入れの極意が現れてガッテン。受け入れは、女性性。受け入れが身に付くと、見えない世界が起こしてくれる。知りたいことが起ると、テレビが答え見せてくれますから……。」

「宇宙が回答をくれるんだね」と先生。

先生と田村の楽しいトークに、満席のお客様からの笑いが絶えませんでした。

 

 山川先生、お客様、有難うございました。

 

★今回の木曜会で紹介された本

 

『神様に愛される最高の生き方!』山川紘矢、山川亜希子(興陽館 1.512円)

『精霊の囁き』山川紘矢、山川亜希子(PHP研究所 1.512円)

『受け入れの極意』山川紘矢、山川亜希子(興陽館 1.512円)

『アウト・オン・ア・リム』シャーリー・マクレーン(角川文庫 907円)

             山川紘矢、山川亜希子(訳)