今回の木曜会は、湯川れい子先生を1年ぶりにお迎えいたしました。

またゲストとして瞑想のピアニスト、ウォン・ウィン・ツァンさんもお招きしての、言霊と音霊の会となりました。

 

「今日も寒い所、良くいらっしゃいました。元旦まで25日ですか。実は僕、元旦なんです。元、旦那で、元旦ってね。でもこれは僕の言葉ではありません。湯川さんが僕を外で紹介する時は、元旦ですと言うんです。その後で、僕が元の旦那ですから元旦と言います、と紹介するわけです。」

満員の場内に大きな笑いが起きました。

「元妻の会が、一年に一回あります。あれだけの専門家ですから、なんであんな人がいるのか、戦後の日本に生まれて、戦後のこういう世界を創造する為に生まれてきたとしか思えません。僕はダイヤモンド完成させるために、神様から選ばれた人間です。(と紹介することまだありそうでしたが…)急いでほしいというマキが入り紹介中断。さっそく今日のゲスト、ガンタンに対してガンサイ・ガンヅマの湯川れい子さん」と紹介。場内割れんばかりの拍手に迎えられて、ウォンさんもご一緒にご登場されました。

 

実はこの日、22時よりNHK「クローズアップ現代」の生放送にご出演される直前のお忙しい最中に、木曜会にご出演して下さいました。

明日はジョン・レノンの命日という事で、湯川先生がゲスト出演されるということで、急ぎのマキのサインでした。

ジョンが亡くなって、もう37年にもなるそうです。

 

湯川先生とウォンさんの出合いは30年前にさかのぼります。

超越瞑想(TM:トランセンデンタル・メディテーション)での知人の結婚式に湯川先生がご出席された時に、ウォンさんが式場でピアノを弾いていたそうです。ビートルズも超越瞑想にはまっていたそうです。ウォンさんもこの時期から瞑想を始められたそうです。ミュージシャンが、社会的な事を発言するようになったのは、ジョン・レノンが先駆けだという事です。

 

湯川先生曰く、

「生きてると人間関係でのストレスをどう捨てられるか、その夜ちゃんと眠れるかどうか、田村さんとのトラブルも大変だったのよ」とほほ笑んだ。

場内は思いがけない発言に大爆笑。

「このような時に、瞑想はすごく役に立つんです」と湯川先生。

 

お二人で今回のような対談を行うのは2回目で、前回は「原発は必要ない」と言うテーマで対談されたそうです。

 

本日の木曜会では、お二人に言霊、音霊の話と、その実践をして頂きました。

 

言霊、音霊は奥が深い。「初めに言葉ありき」と旧約聖書に出てくる。混沌とした中に、神の霊が言葉として「光あれ」と言った。そして、まず光が生まれた。

「光あれ」という言葉がそこにあったからこそ、一つの概念としての継承が生まれ、様々な物が存在し、物事を理解する。

言葉には日本語、英語等沢山の言語があるが、すべての元は、「音」だと思う。

世界中を歩いてみて、いつも感じるのは、言語は違うけど皆、心臓というリズム楽器を持っている。心臓というリズム楽器が、この場を動かしているさまざまなエネルギーも含めて、あらゆる音とか存在とかの影響を受けながら、命というものを授かって、日常を生きている。

 

母親の胎内から死を迎えるまでに(心臓が動いてる間)何に動かされているのか?「音」なんですね。

耳として聞こえなくても、肌として、細胞としてキャッチして生きている。

そういう広い意味で、言霊、音霊と言われているのではないかと、湯川先生はおっしゃいます。職業柄、言葉や音楽を大切に思う、湯川先生らしいお言葉ですね。

 

お客様が良い気持ちで帰って頂きたいと、湯川先生がいつもなさっている瞑想を、場内のお客様と共に実践されました。

 

「見えること、聞こえることは普段感謝していませんけど、どれ程凄いことなのかを、改めて今日は感じて頂けたら良いと思います」と湯川先生。

 

目を閉じて様々な部位に感謝をする。

最初は両目を両手のひらで覆い、目に感謝。

次は耳を両手のひらで覆い、温めながら、耳に感謝。

両手を喉に重ね、喉に感謝。

胸に両手を重ね、心臓に感謝。

胃の辺りに両手を重ね、胃に感謝。

両手を肺にあてて、肺に感謝。

両脇腹に手を置いて、肝臓、膵臓、腎臓、脾臓に感謝。

お腹の上に両手を置いて、腸に感謝。

最後は自分の手の届く所すべてに手を置いて、身体全部に感謝。

 

すべての身体の器官や臓器の名前を呼びながら、湯川先生の人生から紡ぎ出された、実感のこもった感謝の言葉と、柔らかな音楽との調和がお客様を癒してゆきました。

 

その後ウォンさんのミニコンサートが開かれました。

現在放送中のNHK「にっぽん紀行」のテーマ曲を含め、四曲を演奏して下さいました。シンセサイザーによるふくよかで幻想的な響き、深く静かな世界に包まれて、お客様の心も癒されて行きます。

 

最後は、湯川先生の誘導で瞑想をしながら、ウォンさんが演奏されました。

魂を鎮静化させてくれるシンプルで詩的なメロディーが場内を包み込み、身体も心も温かくなりました。

 

最後に再びニコニコしながら、田村が登場。

湯川先生と、ウォンさんにお礼を言って見送った後、

「元、湯野川和子さんの旦那として一言、言わせて頂きます。

まさか今日は瞑想と音楽の会とは思いませんでした。

今日の瞑想は僕に言わせると、引き算です。

評論家生活は人に何かを伝える仕事なんです。男性の性質なんですよ。

今日の瞑想リーダーは男性性だったんです。瞑想のリーダーは、女性性。引くエネルギーにしなきゃ。みんながギリギリ聞こえるようなやさしい声で引っ張ってくれると……、引き出されるように心静まる。今日の湯川瞑想リーダーは、男性性。評論家時代のまま、まだ瞑想リーダー不慣れで、ものしゃべってるのよ。敢えて昔の旦那が苦言と希望をていしておきたい。もっとやさしく囁くように引き出すように言ってくれないと。出て行かないんだよ余計な気が、と瞑想しながら思っていました。今急いで出ちゃったから、本人聞いていないので言えるけどね」場内はまた大きな笑いに包まれました。

 

それにしても今回の木曜会はクリスマスとお正月が一緒に来たような贅沢な会でした。お客様が二階の会場に入りきれず、急遽三階の会場も開けることになり、お客様には大変ご窮屈な思いをさせて、申し訳ございませんでした。

湯川先生、ウォンさん、来年も楽しみにしております!

有り難う御座いました。