ダイヤモンドのプロポーション、スタイルについて

ダイヤモンドのカットは、その輝きの良し悪しを決定するとても重要な部分です。

カットの良し悪しによって、ダイヤモンドが神々しいほどの輝きに包まれるか、ただの光るものになるのかの境目になります

 

 

ダイヤモンドのカット面について具体的にご紹介します。

 

いくつかのダイヤモンド・カットのうち、ラウンド・ブリリアント・カット(58面カット)が最も一般的な形で、最も美しく輝くともいわれていますので、このカットについてご紹介します。

 

ラウンド・ブリリアント・カットは、大きく分けて二つの大切な部分、人間に例えるなら上半身と下半身から成り立っています。

 

 

上半身をクラウンと言って、光を取り入れる役目と、光を美しい七色の輝きに変える役目とを持ち、33面から成り立っています。

そのうちの32面は四種類の違った角度や形と役目を持って構成され、それぞれが八つの対称性を備えて連なります。

残った1面はテーブルと呼ばれ、顔の部分に相当します。

 

下半身はパビリオンと言い、上部クラウンに戻す反射・屈折の役割を果たします。

25面を持ち、ダイヤモンドが輝くために最も重要な役割を担います。

25面のうち24面は、三つの違う角度や形を持った面で構成されていて、それぞれが同じく八つの対称性を備え、連なっています。

残った一面はキュレットと言って、人に例えるなら足の裏に相当し、尖った先端が欠けるのを防ぐ目的でつけられています。

 

このように上下についた合計58面は、それぞれに大事な役目を持っています。

一つひとつの面の大小やほんの少しの角度の違い、磨かれた方向の違いや形の歪みなどによって、ダイヤモンドの輝きはその美しさを変え、醜くもなるのです。

 

これら、肉眼では見ることのできない微妙な差が、美しく輝くか輝かないかの分かれ目になります。

 

 

トルコフスキーの理論に基づく寸法よりも下半身が太って重く磨かれると、光は輝きのために大切な上半身の面に返って来られないため、輝かないダイヤモンドとなってしまいます。

 

 

また、反対に薄いと、上半身のうちで最も大きな面であるテーブルから入った強い光がまっすぐに下に抜けてしまって、いわゆるダイヤモンド業者の嫌うスケ石になります。

特にこの下半身にあたるパビリオンの角度は、何にも優先して重要です。

 


上半身では顔に当たるテーブルのスペースと他の部分のスペースとの大小関係が大変重要です。

顔が大きければ他のスペースは狭くなり、肝心の七色の輝きが出にくいダイヤモンドとなるからです。

実は、虹のような七色は、テーブル面から発せられているのではありません。

 

いずれにしても

 

一つひとつの面の角度や、

その面の向きや、

その大小や、

対称性が、

 

ダイヤモンドの上いっぱいにどう磨かれているかによって、輝きのかたまりか、ただの鉱物、物体かというほどの差になって出てきます。

 

ダイヤモンドが神々しいほどの輝きに包まれるか、ただの光るものになるのかの境目になります。
 


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エイトスターダイヤモンドは、神々しくまばゆい輝きを放ちます。

ぜひ一度、美しく輝くエイトスターをショールームの展示をご覧ください。

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輝きの違いについては、ホームページでご紹介しています










(坂田・記)