「これはすごいダイヤモンドになるぞ。吉祥開運のダイヤモンドとして売れるぞ。」
田村はファイヤー・スコープを覗きながら気が付いた。
鉱物はもとより、全物質中で一番硬いのがダイヤモンド。
そのとてつもなく硬い上に、全円対称の完璧に磨かれたダイヤモンドだけに現れた姿・形、エイトスター。
完璧に磨かれたダイヤモンドの中に、なんとあの「易」の正八角方位図が見事に現れていたのである。
ダイヤモンドに求め続けてきた八本矢印の星は、地球上で最も硬い物質であるダイヤモンドを、ただひたすらに美しく輝くように磨いた時、下部の二十五の面の形と上部の三十三の面の稜線がぴったり重なった時にだけ突然現れる。それが、易学の正八角方位図とまったく同じ姿・形だったのである。
九星術・気学によると、正八角方位図は宇宙を表し、宇宙の真理を語っており、宇宙の森羅万象を表し、人の運勢・吉凶を表している。また万物の理想の姿・形でもあり、人相・家相などを観る時の基本の形でもある。
この正八角方位図が宇宙の真理というなら、宇宙の真理そのものを持ったダイヤモンドと言えるのではないだろうか。
持つ者に幸せを運ぶダイヤモンドと言える。特に婚約指輪には最適なものになる。なぜなら、宇宙そのものを、いつも身に着け宇宙そのものに守られていることになるからだ。
易学のすべての基本「正八角方位図」が、世界の頂点に立つダイヤモンドと一体となっていたのである。
小さなダイヤモンドの中に現れた幾何学模様が、中国5000年の歴史に合体した瞬間であった。
「どうして、こんな偶然がダイヤモンドに起こったのだろう!」
エイトスターの不思議はまだまだ続く・・・・。
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