あれから7年、1984年3月のこと。
例の男が、「面白いものができたんです。一度見に来ていただけませんか。」
と田村に連絡してきた。
男は不思議な箱を田村に見せた。その名はファイヤー・スコープ。
彼は、「理論通りに磨かれている証拠が見たい」と言った田村に、
最高に輝くダイヤモンドとそうでないダイヤモンドの違いを見せるため、
世界で初めてダイヤモンドの輝きを見せる器具を作ったのだった。
それは、ダイヤモンド内部の光の反射状態がひと目で分かる器具であり、
つまり素人でもダイヤモンドのカットの良し悪しが自分の目ではっきりと
分かる器具なのである。
実際、このファイヤー・スコープで見るダイヤモンドのカットは、
どれもひどいものばかりであった。
ダイヤモンドの輝きの真実を映し出すファイヤー・スコープ。
当時のダイヤモンド業界の実態が明らかになるのである・・・・。
ショールームでは、実際にファイヤー・スコープでエイトスター・ダイヤモンドと
一般のダイヤモンドのカットの違いをご覧いただけます。
カットの違いの説明はホームページでもご覧いただけます。