伊原会長のキックボクシングをサポートしている時にとても重要な出会いがあった。

当時、香港で旅行会社を経営しながらキックボクシングのジムの運営をなさっている方の弟である『ルイス』との出会いである。

その年の10月に伊原ジムの興行が後楽園ホールで開催されるにあたりフライ級の香港チャンピオンが7月から試合に備える為に日本に滞在し調整することになった。そしてその生活のフォローを私が任されることになった。7月の暑い日私は羽田空港にそのチャンピオンを迎えに行った。

チャンピオンのアワイと一緒に現れたのがルイスであった。ルイスはすでに3ヶ月前に日本語の勉強の為に市川にアパートを借り、午前中は日本語学校、午後は日本の旅行会社の手伝いという生活をしていたため、日本語が少ししゃべれるようになっていたので今回お兄さんより依頼されてアワイの来日にあわせて香港に戻り、エスコートをしていた。

ルイスとの初めての出会いである。その後私達は同世代ということもあり、すぐに仲良くなり3ヶ月を共に過ごした。日本語と広東語のスケベな言葉を教えあい、街中で大きな声で広東語のスケベな言葉を発し、互いに大爆笑をし、彼らは自分の母国語でない日本語のスケベな言葉に抵抗がなく同じく人ごみの中でとてもブログで書けない単語を連発し、私は恥ずかしくて恥ずかしくてその場から逃げたりと親交を深めた。

アワイの試合の後二人は香港に帰り、その後数年の間1年に1回のペースで日本・香港で交流を深めるようになっていった。ルイスは帰国後、お兄さんの旅行会社の手伝いをしながら、ジャッキーチェンのスタントグループに入った。