まだ生後1ヶ月のレンに、検査の時間に合わせて授乳や睡眠をコントロールしてくるようにという指示はなかなかハードでした。
もともと6時前に起きる彼を更に早めに起こして、病院への道中は寝かせないようにしろって…ムリでしょ。

案の定、自然入眠での検査はできず、座薬を使用しての実施となりました。
ABRのヘッドホンから漏れ聞こえる爆音クリック音にピクリともしない息子。「ああ、これはダメかもしれない」と能天気な私も気づきました。
105dbで正常な波形ではない結果がチラッと見えてしまったものの、医師の話を聞くまでは希望は捨てたくない。

診察室でDrは言いました。
「お母さん、早く見つかって良かったですね。療育を始めましょう。」
「適切な療育で、普通学級に通える子もたくさんいます」
「まったく聞こえない子というのは少ないので、どうぞ普通に育ててください」

療育…⁈
普通学級に通えるかも…っていうレベル⁈
耳の聞こえない子をフツーに育てる⁈

目の前が真っ白になりました。
本当に衝撃的なことが起きると、涙も出ないものなんですね。
茫然としながらも療育先を紹介してもらい、紹介状も書いてもらいました。
なんとか次回の予約をとり、なんとか診察室を出て、涙が出てきたのは会計待ちのロビーででした。
すやすや眠るレンを抱いて、声を殺して泣きました。
ちょうど生後1ヶ月の日のことでした。