吾輩はドラマなぞ見ない。

 

いい年をして、若ぶったふりをするのも、かなりみっともない。年相応のゲートボールやら寺社巡りをしておればいいものを。

 

階前の梧葉 已に秋声 なんじゃワイ!!

 

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 「私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである。」(アトナール・フランス)というように、人生は、限られた時間の中で、いろんな人間模様を垣間見るのは非常に困難なことですので、本やさらに映画・舞台を見て多彩な経験や蘊蓄を知るように心がける訳なのです。そして私の場合は、ドラマもその中の大事な情報源なのです。

 

それでは、独断と偏見にまみれた冬ドラマの途中ランキングです。

 

 

第1位 「となりのナースエイド」日テレ(水)22時

 

 本当に意外でしたが、単なるナースコメディーから、スーパー・ドクター物になったと思ったら、殺人事件ミステリーや医療暗部の世界の要素まで入ってきて結構面白いのです。川栄李奈さん高杉真宙君がその辺のバランスをうまく演じていて矢本・吉住のコンビもうまいです。その複雑なシナリオを無理なく進める演出(内田秀実演出・オークラ脚本)も素晴らしいと感じています。

 

第2位 「さよならマエストロ」TBS(日)21時

 

 毎回クラシックオーケストラのエピソードを交えながら最後に爽やかな演奏で終わるのが心地良いです。正直言って家族模様の物語はありふれていて新鮮味がありません。また、西島秀俊さんや芦田愛菜さんよりも宮沢氷魚さん當真あみさんがいい味を出していると思います。それにしても玉山鉄二さんの変身に驚かされましたね、最初は誰だかわからないくらいの凝った役作りでした。

 

第3位 「グレイトギフト」テレ朝(木)21時

 

 恐るべきギフトを手にした医療関係者の”白い巨塔風”の脚色が入ってます。反町隆史さんが小物から徐々に変貌する?のが見所なのかもしれません。いつも通り、波瑠さん、倉科カナさんがいいです。そして坂東彌十郎さんは流石の貫禄です、この方が出るとドラマの重み(リアリティ)が一段上がった気がするのは本当に素敵です。

 

第4位 「沈黙の艦隊」Amazon prime ドラマ

 

 最近WOWOWをやめてAmazon primeを見ていて、この映画(昨年上映)は見てなかったのですが、ドラマがあったので初めて見て感激しました。大沢たかおさん江口洋介さん玉木宏さんが半澤直樹風の迫力演技をしてくれます。しかしそれ以上に潜水艦の戦闘シーンがかなり具体的に描かれていて、いわば荒唐無稽な”原子力潜水艦一隻だけで日本が核抑止力に使用”する考えをリアル化しています。大昔に「Uボート」という潜水艦の戦闘映画がありましたが、その緊迫感を数十年ぶりに味わえて大感激しました。

 

第5位 「舟を編む」BS NHK(日)22時

 

 昔の「舟を編む」は本(本屋大賞)を読んで映画(松田龍平)も観ています。これはドラマでまだ1回しか見ていませんが、昔の作品をより現代風にアレンジしていて辞書は”大渡海”なので、非常に楽しみです。池田エライザさん、野田洋次郎さんがいい感じです。

 

 

 冬ドラマは低調です。久しぶりのNHK大河「光る君へ」はすでにパターンがマンネリ化しており、期待の「Eye Love You」は韓国俳優にオーラがなくて二階堂ふみさんが空回り、「君が心をくれたから」もあまりにも暗くて永野芽郁さんが霞んでしまって私は大河以外は全てリタイアです。

 

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 日経平均はついにバブル期の株価を超えて「初めて39000円台」となりました。まあ欧米資本が相対的にお得な日本株(円安)にシフトしたので大商いが増したようで、2年前なら1日2兆円の取引が今日は5兆円を超えた取引となって、ほぼインフレの株価の時代に突入したようです。今は昔のバブルのような不安定な物ではなく、堅実な日本企業の底力が下支えしているとも言われています。まあ不安なのは、生成AIや最先端IC技術の持続性よりも、米国の商業用不動産が昔のジャンク債みたいな役割をしないことをただひたすら、祈るのみです!?