コロナが五類相当となって、漸く遠出ができるようになった。今年は南仏旅行、伊勢旅行に行けた。しかし、長い猛暑とコロナ禍レベル悪化もあって、なかなか両親の墓参りには行けなかった。

 

 両親の墓は生駒山(奈良と大阪の境目)にあるので、墓参りしたら奈良・京都見物して、帰りに名古屋の旧友と会うのがお定まりだった。調べてみたら、4年前(19年7月)に法隆寺に行っていたので、それ以来、墓参りをご無沙汰してしまったようだ。また、名古屋で毎回麻雀していたのだが、コロナ禍でできない事もあって、6年(17年10月)も行っていない。

朝4時に起きて、そそくさと新幹線(6時半東京発)に乗って京都に向かう。右側の2人席窓側から富士山を仰ぐ、やはり富士は美しい。

 

 京都から近鉄で東生駒に行き、送迎バスで霊園に着いて、2時間ほどでお墓の掃除(4年ぶりなので雑草がのび放題で酷かった)と両親への挨拶をして、唐招提寺(西ノ京駅)に向かう。

 

 唐招提寺は、唐の洛陽の鑑真和上(5度日本に来るのに失敗して失明して6度目に漸く日本に来れた高僧)が755年に専修道場を創設したのが始まりだ。

 

 駅から歩いて南大門から唐招提寺(入場料1000円)に入ると金堂(国宝)が見える。中には金堂内陣(薬師如来蔵、盧舎那仏坐像、千手観音立像)があるが撮影禁止でがっかり、千手観音立像が気に入ったのだが。戒壇を見て荒れ放題のはす池を通って講堂(これも中は撮影禁止:弥勒如来坐像)を経て開山堂(鑑真和上身代わり像)へ。芭蕉と北原白秋の碑がある。御影堂(鑑真和上像の実物があるが非公開)を眺めて鑑真和上御廟を散策(参道がやや紅葉で美しい)して新宝殿の見学(弥勒如来立像他)で合計1時間ほどで見終わる。法隆寺もそうだが、奈良は質素で何もなくてたくさん歩くので高齢者向きかもしれない。(京都は煌びやかで少ししか歩かないで電車・バスを利用してしまう)やはり身代わりだが鑑真和上像がいちばん良かった。芭蕉の「若葉して御目の雫拭はばや」(みずみずしい若葉で、盲目の鑑真上人の御目もとの雫を、ぬぐってさしあげたい)という句が胸を打つ。

 

 寺から歩いて帰ると近くに薬師寺があり時間もあったので、急遽入館(東塔と西塔の内覧料で1600円!)。天武天皇により680年に発願したのだが度重なる災害で東塔だけが古い佇まいを残し、他は昭和(高田好胤氏による)の再建で新しく見える。やはり東塔と仏足石(国宝 40cm以上のお釈迦様の足跡の残る大石:大講堂)が良かった。

 

 30分で拝観して、京都に行く。やはり三条で学生時代懐かしい眠眠の卵炒飯と餃子は本当に美味しい!この日は京都の馴染みの宿に泊まって、ぐっすり眠る。

 

 翌日は鴨川沿いを散策してから新幹線で名古屋へ。

名古屋では6年ぶりに麻雀友達に再会して、卓を囲む。皆元気で、株の成功・失敗談義、年金、固定資産税、相続、健康維持の話をしながら4半荘をこなす。(意外にもトップはYが取って、Aが2位、私は原点で3位、Hが一人負けの最下位だった。まあ赤ドラが8枚も入っていたので、ツキ麻雀とドラドラ麻雀で大味な勝負だった。)そして近くの居酒屋で雑談の続きをして2時間後にお開きとなった。6年ぶりというのに皆昨日のことのように話せる仲間はいいものだ。来年の再会を約束してお別れをする。

 

 私の墓参りはこんな行事があるので、当分はサボれそうもない。(コロナと病気だけは避けたいものだが。)

 

 一泊二日の楽しい充実旅行だった!

 

 

  了