我輩は丸刈りなぞしない。

 

 まあ仲間内ではクラシックカットとかで、部分的に丸刈りをする犬もおるが、最近は流行らないので、あまり見かけなくなった。プードルの語源はドイツ語のPudelで「水中でバチャバチャと音を立てる」という意味じゃ。我輩の祖先はウォータードッグといって、飼い主が銃で撃った水鳥(鴨)を回収する猟犬じゃった。その際、冷たい池の水から守るために頭・心臓・関節の部分に毛を残し、その他は池を泳ぎやすいように丸刈りにしたのが、プードルのクラシックカットの始まりじゃった。だから、猟もしなくなった飼い犬には、、

 

今頃、丸刈りなんぞ流行らないのじゃワイ!!

 

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 甲子園高校野球を見ていて「おやっ?」と思いました。高校球児が野球帽を脱いでお辞儀をすると、見慣れた坊主頭でなくて普通の長髪の頭だったのです。「さすがは慶応だ。都会高校で垢抜けている」と感心しました。すると清宮を凌ぐホームランを量産する高校生が、失礼ながら”都会ではない”花巻東高校で長髪だったのです。新聞によると、丸刈りの坊主頭は既に、甲子園を目指す高校のわずか26%(5年前の77%から激減)にまで減っていました。ただし、甲子園出場高校は、まだ伝統を重んじているのか丸刈りが主流のようです。

 

 実は、私も高校生の時は野球をやりたかったのですが、全員丸刈りと知って、格好悪いので諦めてラグビーをやってました(動機は軟弱ではありました)。汗をかくので丸刈りにするのなら、ラグビーの方がずっと汗をかきます、当時から「丸刈りにする意味が不明だ」と思ったものですが、あれから50年ほど過ぎて、やっと高校野球の丸刈りが廃れてきたのはいいことだと思います。

 

 40歳を過ぎると知り合いが急に坊主頭にして、スキンヘッドになりました。男性ホルモンの関係で頭髪の量がまばらになったせいです。当時は、不自然なカツラにするくらいならスキンヘッドの方がずっと潔いと感心したものです。でも、今はカツラか地毛かわからないくらいの技術進歩があるので、推測ですが、カツラが増えたようではあります。

 

 床屋の代金も、通常の調髪よりも坊主頭の方が2割ほど安いのも魅力で、経済的に厳しく外観も無頓着になる傾向の高齢者にも坊主頭が人気のようです。それぞれの時代と流行を経て、坊主頭は浮き沈みしているようですね。

 

 幸か不幸か、私はまだ地毛のお世話になってますので、丸刈りにしなくて済んでます。でもまあ、あと10年もしたら、丸刈りにしているかもしれませんね!?

 

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 ということで、このブログを書いているときに高校野球を見ていまして、”長髪の”慶応高校と花巻東高校がベスト8に入りました。是非ともどちらかが優勝してもらいたいものだと、つい応援しています。(さらに土浦日大も長髪高校でベスト8入りを果たしました)