我輩はケチとかズボラではない。

 

しかし、それなりのサービスを受けたいものじゃ。服を買う時は小さなおやつをくれたり、トリミングをする時はアクセサリーも無料でつけてくれる。それも代金に含まれているのじゃが、そうされると悪い気がしない。”おもてなし”される気分になれる。

 

コロナでサービスの形態が変わってしまったのじゃワイ!!

 

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 昔から日本の企業の生産性が悪いという話を聞きます。過当競争で非常に小さな付加価値をつけるのに異常な人件費、開発費をかけるし、サラリーマンの7割は中小企業でIT化が進んでいない(紙書類ばかり)し、数人の会社で何人も付加価値を生み出さない管理職がいる(社長、会長、、)のも非効率です。特にその傾向がサービス業で強いのです。

 

 それがコロナ禍で変わってきました。サービス業はインバウンド景気が無くなり、旅行業、ホテル業、飲食業は一気に停滞しました。それにより閉店、リストラが蔓延してしまいましたので、サービス業の人員は少なくなり、さらに効率化をしないと会社が存続できなくなったかのようです。。。。

 

 新聞の読みかじり程度の知識の私の感想が本当かどうかはわかりません。しかし、私はひょんなことでサービスの低下を思い知らされました。

 

 知人が海外パック旅行へ行くというので、相談に乗ってくれと言われました。まあかなりの昔に米国に住んだことはありますので少しはお手伝いできるかなと思いました。

 

 まず米国航空会社だったので手続き資料の添付資料が全て英語で日本語訳がありません。面談申し込みでなくてWEB申し込みしか受け付けず、メールで「手続きして下さい」と添付資料付きで連絡が入ったのですが、事務的な内容で終始し、非常に不親切なのです。

 

 ESTA登録申請(米国特有)は仕方ありませんが、サイトで見ると代行しているのか本当の申請サイトなのか分かりません。手数料が普通なら21ドルですが1万円近く支払うサイトは代行サイトです。それも親切に書いてあるサイトほど代行サイトで手数料を取るのです。

 

 次にワクチン申請です(米国は欧州と違って厳しいのです)。ワクチンの接種証明も電子証明を取るのにマイナンバーカードやらスマホアプリをインストールしたり結構大変です。また英語だけの宣誓書(ワクチン絡み)にサインするのですが、5ページもの長文の英語を読解して、定められた場所にサインしなければなりません。その他(4月末で無くなりましたが)Visit Japan Web(帰国時のワクチン証明)、旅レジ(渡航時に外務省の連絡を得れる)もあります。

 

 若ければ簡単にできます。でも高齢者で英語に縁のなかった人は一体どうすればいいのでしょうか?適当に書いて渡航時に拒否されて旅行に行けなくなると誰の責任になるのでしょうか?

 しかも大金を使って(下手をすれば自動車を購入するような値段)ほとんど手続きのサービスを受けられないのです。私だったら、バカらしくてこんな不親切なサービスの海外パック旅行には絶対に行きません。

 

 聞いてみたら、旅行のパンフレットもメールです。紙のパンフレットは極力使わないように効率化されています。しかも連絡手段もメールに決めたら一切郵送物が来ない徹底ぶりです。(航空券もEチケットで当日飛行場で手渡し。)

 

 これらはコロナで不景気な時は仕方のないものだと思います。しかしインバウンド需要がある程度復帰して、旅行者が増えてもこの不親切なサービスは変わってません。コロナ禍でテレワーク化して大幅にいろんなサービスが低下したのが定着化してしまったように、旅行業もサービス低下を定着化させるかのようです。

 

 おまけに円安で昔の旅行費用から倍増し、サーチャージも復活して高額化しています。1回海外旅行するくらいなら、日本各地の温泉旅行が5〜10回できます。当分海外旅行には行きたくなくなる気がしてしまいます。

 

 でも、海外で行きたいところは2〜3ありますので、是非サービスのレベルアップをしてもらいたいものです。

 

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 株はなぜか底堅いです。でもSell in Mayの5月になりますので、株はしばし、お休みになるかもしれないです。