救国の忠騎士【第4話~王都防衛戦~ エピソード4】 | Love 20 world

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【第4話~王都防衛戦~ エピソード4】

魔物「グォオオオオン!!」

ルリア「あの……魔物さん?私を食べても美味しくないですよ~」

魔物「グォオオオオン!!」

ソフィア「くっ!ルリア!今助けに行きます!」

ビィ「やべえぞ!他の魔物が邪魔で、なかなか近づけねぇ!」

魔物「グォオオオオン!!」

《魔物がルリアに襲いかかったその瞬間、黒い影が魔物を引き裂いた》

ルリア「……あれ?痛く……ない……です」

ジークフリート「…………」

ソフィア「あれは、ジークフリート!?」

ヴェイン「アイツがルリアを守ったのかよ!?」

ジークフリート「…………チッ」

ランスロット「ジークフリート!!貴様……今度こそ逃がさんぞ!」

ジークフリート「熱くなると……すぐに目の前しか見えなくなる。お前の悪いクセだ、ランスロット」

《ジークフリートは周囲の魔物を大剣で一掃すると、ルリアをジータに引き渡した》

ランスロット「ジークフリート……何の真似だ!敵に塩を送ったつもりか!」

ジークフリート「敵……敵か。やはり、お前は何も見えていないな」

ランスロット「なんだと……?何を言っている!」

ジークフリート「国に忠を尽くす真の騎士として、お前はまだ未熟だということだ……もっと自分の眼で周りを見ろ」

ランスロット「待てっ!逃がすか!」

ヴェイン「おい、ランちゃん!冷静になれっての!」

ソフィア「ジータ!私達も二人の後を追いかけましょう!」

《突然、一行の前に姿を現した「王殺し」の咎人、ジークフリート。一行は、ランスロットと共にジークフリートの後を追いかけるのだった》