【第4話~王都防衛戦~ エピソード4】
魔物「グォオオオオン!!」
ルリア「あの……魔物さん?私を食べても美味しくないですよ~」
魔物「グォオオオオン!!」
ソフィア「くっ!ルリア!今助けに行きます!」
ビィ「やべえぞ!他の魔物が邪魔で、なかなか近づけねぇ!」
魔物「グォオオオオン!!」
《魔物がルリアに襲いかかったその瞬間、黒い影が魔物を引き裂いた》
ルリア「……あれ?痛く……ない……です」
ジークフリート「…………」
ソフィア「あれは、ジークフリート!?」
ヴェイン「アイツがルリアを守ったのかよ!?」
ジークフリート「…………チッ」
ランスロット「ジークフリート!!貴様……今度こそ逃がさんぞ!」
ジークフリート「熱くなると……すぐに目の前しか見えなくなる。お前の悪いクセだ、ランスロット」
《ジークフリートは周囲の魔物を大剣で一掃すると、ルリアをジータに引き渡した》
ランスロット「ジークフリート……何の真似だ!敵に塩を送ったつもりか!」
ジークフリート「敵……敵か。やはり、お前は何も見えていないな」
ランスロット「なんだと……?何を言っている!」
ジークフリート「国に忠を尽くす真の騎士として、お前はまだ未熟だということだ……もっと自分の眼で周りを見ろ」
ランスロット「待てっ!逃がすか!」
ヴェイン「おい、ランちゃん!冷静になれっての!」
ソフィア「ジータ!私達も二人の後を追いかけましょう!」
《突然、一行の前に姿を現した「王殺し」の咎人、ジークフリート。一行は、ランスロットと共にジークフリートの後を追いかけるのだった》