アイドルになりたい人の多くは、人前で目立つことが好きなタイプだが、そうでないタイプの場合は、純粋にアイドルが好きで、アイドルになろうと思い立つのだと思う。
しかしアイドルになるというのは、不特定多数の好奇の目にさらされる環境に飛び込むということである。そういう中で表現者としての自分を披露し、絶えず評価を受けなくてはならない。
いつでもファンに笑顔で接し、楽しませるという姿勢を持ち続けること、それは感情を表に出したがらないタイプには、つらいことの方が多くなってしまう。
しかし、そういうタイプにあえてアイドルをさせてみようというのがAKBのプロデュースだ。それもAKBの1つのストーリーを紡ぎ出すと考える。ある意味残酷な演出だ。
アイドルになりたいと思ったのは、運命のいたずらで、その気まぐれないたずらに振り回されることになってしまったのかもしれない。
それでもアイドルになりたいという思いを抑えず、表に出して叶えたことは、数奇な運命の中に一条の光を差し込ませているように見える。
動画は、フィナーレの餅まきのシーンから。