写真の被写体は
人物に適うものは無いと思う。

昨今は取材で
いろんな人々を
撮る機会に恵まれているが
広告媒体の性質上、
「とにかく笑顔で!」だ。

すぐに笑える人もいるが
ほとんどは
ガチガチになって笑えない。
逆の立場ならば
まさに私が笑えない人なので
気持ちが痛いほどわかり
(いきなり笑えつったって
笑えないですよね、
すみません本当にすみません、
でも、)
「まずちょっと口を開いて
私のハゲ頭でも見てください!」
心の中で謝りながら、
笑うきっかけを探しながら、
必死でシャッターをきる。

先日は
緊張しながらもポツリ、
「記念になるわ
私はもうすぐ退職だから」
と仰った高齢の女性が。

精一杯、
微笑んでくれました。


画は全く関係なく
京都の友人が
柚子に続き送ってくれた
甘夏のマーマレード、
お母様の手づくり。
何度も言うけれど
庭に柚子や甘夏が実る家、
いいなあ。