治療歴㉑の続きです。
といっても、少し話が前後して、
今回は稽留流産のショックを乗り越える過程で助けになったことを色々紹介したいと思います。なので、この記事はクリニックの紹介というよりは流産関連の情報提供になります。
目次
1. 妊活開始~桜の芽CL・恵比寿つじCL
2. いわもとCL採卵①②+帝京大学男性不妊外来
3. いわもとCL怒涛の連続移植周期①~⑤
4. いわもとCL移植⑥~I院長からの転院勧告
5. 杉山着床不全外来検査周期~慢性子宮内膜炎
6. いわもとCL最後の採卵、最後の移植⑦
7. 凍結胚移送~花みずきCLで移植①~初妊娠
8. 稽留流産。子宮内容除去術~流産とモフモフ←今ココ
9. 流産後治療再開。移植②~花みずきCL卒業
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■ 流産後~妊娠までの所要期間
最初に流産のショックを和らげ、なおかつ次の治療への希望を持たせてくれたのは母でした。
私の母は結構な多産婦。
うらやましいくらい、繁殖力マックス。
私が武蔵境いわもと婦人科クリニックでの治療に行き詰っているとき、
「おかしいわね~、あなたはお母さんの娘なんだからもっとすんなり授かってもいいはずなのに~、変ね~」
的な発言から一時的絶縁wに発展したこともありましたが、
そんな母にも1度、流産経験がありました。
しかも12週で。
妊婦健診で受診したら稽留流産が判明したこと、その日のうちに処置を行わなければならなかったこと、D&C(子宮内容除去術)の最中のボンヤリとした記憶、など話してくれました(当時は12週でも掻爬だったんか…)。
経験談そのものを聞けたのも良かったですが、それ以上に勇気を与えられた事実。
それは、、、、
次の妊娠までの期間。
これは流産後、誰もが気になって検索するところだと思いますが、母の場合、初夏に流産して翌年の7月に子供が産まれています。
D&Cで内膜がボロボロになった後、ものの2~3か月で妊娠しとる!しかも当時の年齢37。
「いつできたのかも気づかなかったわよ~」
と能天気な母。
上に3人いて育児が大変だったとは言え、いつ妊娠したのかも気づかない内に妊娠できるなんて、なんてうらやましい体質なんだ…。
ちなみに私自身は、
2月中旬に稽留流産判明・手術
↓
3月治療お休み
↓
4月上旬に融解胚移植
↓
4月中旬に妊娠判明
なので、稽留流産から2か月弱で次の妊娠に至っています。武蔵境いわもと婦人科クリニックでの長期不発は本当に、本当に何だったんだ…。
n=1の単なる体験談ですが、謎の「着床不全」で散々手こずってきた人にすら奇跡は起こるのだと、流産後治療再開待ちの方のちょっとした希望になれば…。
■ モフモフパワー炸裂
花みずきウィメンズクリニックでは、流産手術後1回排卵を待って、その次の月経周期から治療再開可能でした。
私の場合、流産手術から次の月経再開までは約5週間。
この間は何もできないので、思い切り仕事入れました!多分人生で一番稼いだ月だったんじゃないかしら…。まだまだ治療は続くと思っていたし、資金は貯えておきたかったので…。
仕事で移動中、ラジオからAwesome City Clubの「勿忘」が流れてきたときはウルウルしてしまいましたが(流産の前後で結構聴いてる曲だった…)、それを除けば仕事中は不妊治療のことも流産のことも忘れられたし、いい気分転換になりました。
そして、仕事以上に精神の立て直しに貢献してくれたのが、、、
モフモフ!!!
(=^・^=)
近所の獣医さんで保護猫の飼い主を募集していたので、猫を飼い始めました。
私も旦那君も、もともと実家でずっと猫を飼っていて、いつかは我が家でも飼いたいね、と結婚以来話してたんですが、不妊治療でバタバタ続きだったこともあり、猫を探しに行く心の余裕がありませんでした。
でもこのときは、流産後一息ついたタイミングでの出会いで一目ぼれし、即決。その日の内にケージやフードなどのグッズを買いにペットショップに走り、翌日お迎え!
普段は何をするにも腰が重い私達夫婦ですが、このときの行動力と言えば、いわもとクリニックからの転院を決断してから、花みずきクリニックに凍結胚を移送した、あのときといい勝負!
モフモフをお迎えしてからは明らかに脳がα波を発する時間も増えました。
また、私が流産のショックに打ちひしがれていた頃、バスで目の前の妊婦様からマタニティマークの強烈な「圧」を受け、帰宅後に精神が乱れまくったときも、絶妙なタイミングでのトイレ外粗相(しかも私たちの顔をじーっと見ながら)で私と旦那君の驚きを誘い窮地を救ってくれた、かわいい、かわいいモフモフ君です。
結果的に我が家のモフモフは幸運の「招き猫」になってくれました。
アニマルセラピーって不妊領域で研究されることはあまりないと思うのですが、「双子ベビーカー問題」で話題の大山加奈さんはじめ、周囲でも不妊治療のストレスを機に動物と暮らし始めて、その後治療がスムーズに行っている例って少なくない気が…。
何のエビデンスもないので、単に気がしているだけですが。
■ モフモフは「遣い」
ちなみに、我が家の「設定」(基本メルヘン)では、タイミング良く私たちの目の前に現れたこのモフモフは天に帰ってしまった我が子からの「遣い」!
我が子が「わたしがいなくなって、ママとパパが悲しんでるみたいだから、わたしがそっちに帰るまで癒してあげてちょうだいよ、ついでにどんな家庭環境なのか偵察もよろしくね」と、差し向けた「遣い」に違いない!
なので、布団の上で真夜中に粗相をされようが、昼夜を問わない運動会で寝不足になろうが、邪険には扱えません。
全身全霊で愛情を注いだ結果、野猫だったとは思えないくらい今ではすっかり我が家で落ち着いて暮らしてくれています。
それを見て安心してくれたのか、その後の移植で我が子も戻ってきてくれました。
■ 「戻ってきてくれる」と信じること
流産後に水子供養をするかどうか、は意見が分かれるところだと思うのですが、我が家ではしませんでした。12週より前での流産だったので、亡骸が私達のもとに残らなかったことも大きいですが、
亡くなった子供の魂と身体は別と考えるようになったからです。
妊娠9週まで我が子ががんばって作り上げた身体が粉々になってしまっても、私がまた次移植を受けて、胚盤胞が無事着床してくれたら、この子の魂はまた新しい身体に宿って、私と我が子の共同作業が始まる。
流産後は忘れ物を取りに、一旦お空に戻っているだけ。
メルヘンだと思われるかもしれないけど、「私が諦めなければ、この子はまた戻ってきてくれる」と思えるだけで、大分心が救われました。