奥多摩にあるXmas プレゼント工場 | ジャック・ポイ Film

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人気のない自然と、山々が連なる奥多摩。
物静かな山奥に交じるノイズを辿り、若者達
が迷い込んだのは深夜の巨大工場だった。

俄かにも信じ難い光景に目を疑った。同時に
かつて信じた懐かしい気持ちを蘇えらせた。
突如、空間を震わす程の、汽笛の様な轟音が
響き、闇を割って光が遠い都を突き指した。

すると真っ赤なおじさんが真っ白な袋を背負
い三匹のトナカイと共に空を翔けていった。

鼻歌がはっきり聞こえた陽気で真っ赤なおじ
さん、気づくとアクセル全開で無我夢中に
追いかけた。

それは彗星のように消えてしまった。気づくと
街に戻っていた。

信じて貰えないけれど、三人は確かに見た
のだ。星降る深夜に現れた巨大なプレゼント
工場。

鈴の音を鳴らすソリ。三匹のトナカイと
サンタクロース。