マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年) | 勝手に映画紹介!?

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年)

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

【鑑賞日:2018年7月26日】

まだ1か月も先なんだな…8月24日公開の「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」の試写会に当選したので、近所のシネプレックスで見てきた。2008年に公開され(日本での劇場公開は2009年1月)、ヒットしたミュージカル映画「マンマ・ミーア!」の続編。オイラは1作目を見てなかったんだけど、今回の試写会当選を機にAmazonのプライムビデオで無料対象だったので、予習のために視聴。今まで漠然と“メリル・ストリープが歌って、踊る”イメージを抱いていたんだけど、本当に“メリル・ストリープが歌って、踊って…そして悶える”映画で…正直、ウヘッとなった。

ギリシャのカロカイリ島…遂に母親ドナの夢だったホテルが完成し、支配人セニョール・シエンフエゴスと共にパーティーの準備に勤しむソフィ…そんなソフィに、NYでホテル経営について学んでいる夫のスカイから連絡が入り、NYで共に働き、暮らさないかという誘いを受ける。島での生活をなんとか守ろうとしていたソフィは、この件でスカイとの間に溝ができてしまい…大いに悩む。そんな時、一人で島に住み、自分を育てた若き日のドナに思いを馳せる。時は遡り、大学を卒業したばかりのドナは“自分を見つけるため”の旅に出ようとしていた…。

これどこまで書いていいんだろうな…新作映画のネタバレとか書いてるヤツは、個人的にはいつも“反吐が出るぜ”って思う方なんだけど…今回ばかりはある程度踏み込まなきゃ書けない、けっこう、感想を書くのが難しい作品でもある。とりあえず上記のオイラが書いた“あらすじ”は公式サイトを参考にして、当たり障りのない程度に…話のとっかかり部分だけをまとめてみました。そうですね、簡単に言うと今回の続編…予想に反して“メリル・ストリープが歌って、踊る”映画ではなかったってことですかね(その表現に拘るのか!)…そのくらいは大丈夫か?

ってことで…ここから先、チョイチョイ、ネタバレを書きます。といっても、映画が始まってものの数分で出てくる“真実”なんだけど、その“真実”がけっこう衝撃的…公式サイトのストーリー紹介の部分でも、けっこう“オブラートに包んだ表現”をしているなと。今回からの新キャストとして、アンディ・ガルシアとか出てて、始まって直ぐに登場するので…“また渋いオジサンが一人増えたな”なんて思っていると、その直後に、とんでもないことをサラリと表現し、驚かせる。じゃあ、書きますよ…いいですね。知らない方が、映画を見た時の衝撃度はあると思うんですけど…。

えーとですね、映画が始まった時には、メリル・ストリープは既に死んでます!(キッパリ)ホテルの完成披露パーティー…どうやら死んだ母ちゃんを偲ぼうぜみたいな意味合いもあるようで、お馴染みのメンバーが集まってくる。きっと前作公開から10年経ってる現実と同じくらいの年月が作品の中でも経ってるってことなんだろうな…見るからに肝っ玉母ちゃんのメルリ・ストリープが既に他界し、そしてラブラブだった娘と旦那(当時は恋人)もなんかギスギスするようになってる。人間の人生なんて、それが普通だよなって…まぁ、映画の出だしはそんなところ。

あとは事前情報通り、母親の若かりし頃と、前作登場キャストが昔を懐かしむみたいな現在の話が交互に描かれるって感じ…要は“ヤリマンビッチなオカンが、実際に男たちといたした話”が紐解かれるという、けっこうどうでもいい感ハンパないんだけど…そこは前作同様、歌って、踊ることで…それを感動にすり替えようという(笑)あとは、メリル・ストリープがヤリマンだったっていうと、なんか“身もふたもない”映画に見えちゃう、聞こえちゃうんだけど、そこは若手女優リリー・ジェームズが若かりし頃のオカンを演じることで、なんとなくチャーミングには見えてしまう。

リリー・ジェームズがけっこう頑張って、メリル・ストリープ風の演技とかしてて…全然、リリーの方が可愛いんだけど、ふとした瞬間に、年をとったらメリル・ストリープになるんだなという妙な説得力は持ち合わせていた。それと同じくらい、若かりし頃の親友ターニャとロージーを演じた女優も、クリスティーン・バランスキーとジュリー・ウォルターズが演じていたキャラだなって直ぐにわかるくらいそっくり。さらに、“パパ3人”の若い頃も同様で、特にコリン・ファースの若い頃を演じたヒュー・スキナーとか似すぎてて笑うしかない(ブロスナンはあまり似てなかったな?)。

誰とは書かないけど…たぶん、予想はできるはず。途中、ある人物の“童貞喪失”映画にもなったりして、さっきまで思っていた“どうでもいいヤリマンビッチなババァの昔話”から、“俺もそんな素晴らしい体験したかったぜ”という男側の“羨ましい話”になる瞬間があったりする(笑)オイラは前作を見た時に、変な衣装で“Super Trouper”を熱唱するメリル・ストリープが「妖怪人間」や「アダムズファミリー」に見えるって馬鹿にしてたんだけど…本当に続編で“お化け”になってしまいましたからね、オイラの見立てもあながちズレてなかったなと…自慢しておく(笑)

いやいやメリル・ストリープの“お化け”化なんかより、もっと凄いのが…本物のお化け、いや失礼、ドナの母親、ソフィの祖母役としてクライマックスで堂々と降臨する大御所なあの人だろう…ああ、これは別に情報を隠してなかった、公式サイトにも名前が載ってたので大手を振って書けますね…そう、シェールです。試写会に当たるまで映画自体にそんなに興味がなかったので、出てるの知らなかったから、これはマジで驚いた。もうね、岡田圭右の声色で“出た!”とか言いたくなる…メリル・ストリープ越えの存在感であった。さすがの“パパ3人”も霞むな(笑)

もともとミュージカル映画が苦手で…“何が面白いんだ”って文句タラタラだった1作目と比べると、今回の方が食いつく場所は多く、わりと楽しめたように思えるんだけど…オリジナルの「マンマミーア!」を愛してやまないようなファンの人達に言わせると、今回の方が“出来すぎで、物足りない”そうだ。オジサン、オバサンが無理して頑張っていた前作よりも、ダンスシーンなんかも今回の方が若手中心(さすがに、オジサン、オバサンにはもう無理させられない)で、そういうところも、勢いを感じ、オイラは見てて楽しかったけどな…映画の好みは人それぞれだ。


監督:オル・パーカー
出演:リリー・ジェームズ アマンダ・セイフライド ピアース・ブロスナン コリン・ファース ステラン・スカルスガルド


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