メアリと魔女の花(2017年) | 勝手に映画紹介!?

メアリと魔女の花(2017年)

メアリと魔女の花

【鑑賞日:2017年6月22日】

近所のシネコンで行われたアニメ映画「メアリと魔女の花」の試写会に当選したので行ってきた…「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌が、もう長編アニメは作らないと宣言(後に撤回)した宮崎駿、スタジオジブリから独立して新スタジオを設立、その第1作目となる作品ということで話題になっている。とはいうものの…素人目には“ジブリ”と何が違うのかわからない。神山健治監督の「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」が、シグナル・エムディという新参会社の作品だったけど…なんとなくIGっぽかったのと似た感覚だよね(笑)

大叔母シャーロットの住む“赤い館”に引っ越してきた少女メアリ…退屈を紛らわすために入った近くの森で、7年に1度しか咲かないといわれる不思議な花“夜間飛行”を見つける。その花は…かつて魔女の国から盗み出された“魔法の花”だった。さらに古びた箒を見つけたメアリ…そこで“夜間飛行”の力が発揮され、箒はメアリを乗せたまま天高く舞い上がる。気づくと…雲海にそびえたつ魔法世界の“エンドア大学”に来ていたメアリ…そこで校長マダム・マンブルチュークから入学を許可されるのだが、校長についたある嘘がバレてしまい…。

ここ最近の宮崎駿以上に…ジブリの王道を継承した、正統派の冒険ファンタジーといった印象。ぶっちゃけ、どこかで見たことがあるけど、映像を見ている間は退屈せずに楽しめる、でもちょっと、何か物足りないかなって感じがしないでもない。まぁ、魔女(魔法使い)を題材にしているところで「魔女の宅急便」を思い出すわけだけど…ストーリー的には「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」あたりも入ってるかなと。クライマックスなんか思わず“バルス”って叫びたくなる…ってか、家で1人で見てたら、絶対に口に出して言ってるよね(笑)

個人的には「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の方が楽しめたかなって思うけど…新スタジオの第1回作品ということで、非常に“安全牌”で攻めてきたなって感じ。新海誠がコレをやったらパクリ(「星を追う子ども」)になっちゃうけど…米林宏昌だったらオマージュとして許せるかなって。お子様向けと見せかけておいて…女の子がドロドロとした液体をぶっかけられちゃったり、木の棒(箒の柄)をさわさわするとムクムクと微妙に大きくなったり、性的なメタファーではないかと疑ってしまいたくなるところも、師匠・宮崎駿ゆずりですなぁ~。

主人公の女の子は行動的で、活発なんだけど…そんなに動いたらパンツ見えちゃうんじゃない?アニメでもやりすぎると…小さいお子様も見る映画だし、今どきの“うるさい大人”からクレームがきちゃうんじゃないのと(宮崎駿は「風立ちぬ」で、タバコをスパスパ吸いまくっただけで怒られちゃったのを思い出し)、心配してたら…ちゃんと、下にスパッツみたいなのを履いていた(笑)「天空の城ラピュタ」的なボーイ・ミーツ・ガールな話も入ってるんだけど、女子が男子を助けに行く話になってるのが…現代的だな~って思うのでした、30年前とやっぱ違うよな(笑)

最初はどうなのよと思った、杉咲花の声…日本アカデミー賞で助演女優賞獲っても、さすがにアニメ声優は勝手が違うんじゃね?って…ただ、物語が後半に差し掛かるころには違和感は減ってたかな?でも、アニメ声優としては「君の名は。」のもねねん(上白石萌音)の方が明らかにうまいと思った。神木くんはさすがの安定感…普通にアニメの声優さんとしてこれからも通用しそう。「借りぐらしのアリエッティ」の時も思ったけど、大竹しのぶはあまりアニメ声優には向かないよね…佐藤二朗と小日向文世はキャラクターにマッチしてて一番ハマってたように思う。


監督:米林宏昌
出演:杉咲花 神木隆之介 天海祐希 小日向文世 満島ひかり 佐藤二朗 渡辺えり 遠藤憲一 大竹しのぶ


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