「Winny」

金子勇さん 1970-2013 

稀代の天才と称され、未だにこの裁判がなければもっと日本の技術は進んでいたであろうと惜しまれている人物。当時の東大特任講師。

 

よく使われている例えとして、

ナイフによる殺人事件が起きた時にナイフを作ったひとが逮捕された

というような話なんです。そこには色々な裏事情が複雑に絡まっていたわけですが、、

 

この映画では事の顛末を2時間という長さで説明しています。

 

 

31歳の1か月あまりで技術を開発、34歳で逮捕、7年かけて裁判を受け、

43歳の若さで天国に旅立った金子氏。

最高裁の判決がでるまで、一切のプログラミングを禁じられ

対策を講じることも、新しいアイデアを形にすることもままならないまま、気がつけばYouTubeの普及などで大きくアメリカがリードしていた。そういう時代です。

 

 

彼がいまも生きていたら、そして何よりもその7年がなかったら。。

 

 

 

 

そんな世界を、みてみたかった

 

 

いち理系の端くれとしてでしかありませんが

ただただものすごく悔しくなりました。

 

 

むかしは技術大国と呼ばれていたのに

いまは他国と比べ物にならないほど遅れている、という文言をよく見かけますが

一度遅れたら最後、チャンスはないのだろうか

そうやって嘆くばかりじゃダメなんだよなああああ と思いつつ。

 

 

せめて金の卵たちが作る未来が、金子さんの教訓が活きている世の中であるように、

この事件を後世に形として残していくのも、その第一歩になるのかな

 

そんなことを考えながら拝見しました。

普段は洋画ばかり見ていますが、

こればかりは勉強としてもとても良い題材でしたので書き残しておきます。