シベリア抑留のことは、近代になってもなかなか映画やドラマになってこなかった話かと思います。

 

57万5000人も抑留者はいたというのに。

 

本来、戦争の捕虜というのは 戦争が終わったら解放されなければなりません。

国際法できまっているのです。

それなのに

戦後11年も抑留されたままだった人もいた。

 

公には終戦5年で生存者は全員が引き揚げられたと報じられていたこと

その中でもあきらめずに、極寒のシベリアで生き抜いた人々

彼らを待っていた家族

 

 

本作は

ラーゲリという収容所で、人々を励まし、そしてダモイ(帰還)を信じ続けた男

山本幡男さんを主人公に描いた、2022年12月の日本映画です。

 

 

人気俳優、アイドルぞろい

台本は分かりやすく

描写は残酷な部分がかなり簡略化されており(もっともっと実際は酷い環境だったと色々勉強していて知りました。)

時系列はざざっと一気に動いていきます。

 

でも

現代の日本人に、特に若い人にこの話を伝えるには

これ以上の映画はない

と思いました。

 

 

 

私の勉強不足で、共産主義とかそういった事はまだまだ理解しきれません。

 

ただ、戦争を繰り返さない。

日本は戦後ずっとこれを守ってきました。

それは決して当たり前のことではないのだと

日々気づかされるこの頃です。

 

先人たちの想いが詰まっている約束

その重みを若い世代が実感するには、こういった話を知る機会が大事だと思うのです。だからこそ見て欲しい。

 

 

 

 

私は「泣ける映画」という文言が嫌いです。

戦争は「泣ける」んじゃなく

泣く事しかできない、が正しいと思うから。。

 

この映画のプロモーションに嫌気がさして映画館に行かなかったこと

ちょっと後悔しています。

これからも、戦争を伝える映画は続いて欲しいな。。

 

 

 

ちなみに

評価コメントで、クロという犬の話は嘘くさいと書かれているのも見ましたが

山本幡男さんの話も、クロの話も、本当にあったことだそうです。