1979年の小説「ソフィの選択」

 

そちらを1982年に映画化したのが本作です。

 

あの大物女優メリルストリープを一躍有名にした一作。

アカデミー賞主演女優賞を獲ったその名演技もさることながら

小説ならではの美しい言葉の数々。。

 

時代は第二次世界大戦後のアメリカ

小説家を志し、ブルックリンにやってきたスティンゴは

ピンク色に塗られた家に住むことに決めます。

 

上の階に住んでいるのはソフィという名の女性と、その恋人の天才生物学者ネイサン

 

なにやら波乱万丈な二人と「親友」となったスティンゴは徐々にソフィに恋をし。

そしてソフィの秘密を知ることになる。

 

彼女はアウシュビッツ収容所から生還したポーランド人だった。

突然訪れる選択のひとつひとつが、彼女の運命を大きく変えてしまうことになります。

 

 

めちゃくちゃ美しく、儚く。

私の陳腐な言語能力では形容しきれない人生の辛さを、恋愛模様でなんとか和らげながら問うてくる映画だと思いました。結構後半グサグサくる。

 

たぶんもっと人生経験を積んでから見たら

全然違った風な解釈になるのだろうなー

 

なぜソフィがその選択をしたのかを永遠に考えている夜です。

 

あそこでソフィが声をあげなければ

 

あそこでラジオを盗めていたら

 

あそこで彼を選んでいたら

 

 

ソフィは楽になれたのだろうか

幸せになれたのだろうか

 

わかんないものですね。

だから後悔することがあっても、それはただ一面にすぎないのかもしれない。

 

愛するわが子の泣き叫ぶ声に顔を歪めるソフィの表情が

頭から離れません。