1949年、今から74年前に作られたミステリー映画。

 

ふるい映画でありながら、一生のうちに一度は見たい名作として今でも候補にあがる作品です。アカデミー賞撮影賞のほか、第3回カンヌ映画祭で監督がグランプリを受賞しています。

 

友人を訪ねてオーストリアにきた小説家マーティンが主人公。

ところがその友人は、不可解な事故で亡くなっていました。

その事故の謎を解くべく本地で奮闘するマーティン。

 

原題そのままのタイトルも、見終えた今では秀逸です。

 

バックミュージックのなんとも言えない優雅なメロディは、現在CMでも使われています。戦争の残り火が香るウィーンの街並みを色なしで表現する事に、この音楽が一役買っていました。

 

光と影の描写が見事だと噂に聞いてはいましたが

現代の映画でもよく用いられているシーンの切り取り方、場面展開の美しさのみならず、白黒だからこそ効果的な表現が巧みに使われている。アイコンとして後世に語り継がれているショットがいくつもあるようです。

 

犯人の登場のさせ方には、思わず拍手したくなった。しびれました。。

 

ストーリーも普通に良いし、

1時間40分の長さで名作に触れられる。

テープからデジタルに起こし、サブスクでも楽しめるようにしてくれて。

ニコニコいい時代ですね。