ゾディアック事件は、1968年🇺🇸カリフォルニア州で起こった未解決事件です。


世界で最も有名な劇場型犯罪で、新聞社に挑戦状が送られてきたり、何度も電話をしてきたりと社会を巻き込んで大騒動になりました。日本の神戸連続児童殺傷事件の犯人少年Aは、このゾディアックを崇拝して真似たとのこと。


それぐらい、世界的にもインパクトがあったということです。


この映画の原作は、1986年に出版されたノンフィクション「Zodiac」。取材手記のような形で、警察の捜査記録や証言、当時は明かされていなかった様々な証拠を繋げていき、容疑者を挙げたものとなっています。


本作はそこにかなり忠実に作られており、犯罪シーンに至ってはカメラマンの天才度がビシバシ伝わってくる-当時の様子が非常にリアルに再現されています。


特に緊迫感のあるシーンの撮り方が凄かった。「セブン」などクライム映画で有名なデヴィッド・フィンチャー監督が手掛けていますから、2時間超でありながらその長さを全く感じさせない構成力と演出力が光っていました。


ゾディアック事件は現在も捜査が続いている事案であり、原作は36年前、映画は15年前のものなので多少進展はあったらしく。今ではこの映画でクローズアップされている容疑者ではない人物が噂されているみたいです。指紋やDNAの技術が当時はまだまだでしたから、色々難しいのかな。犯人と仄めかしてる人が何人もいた時点で犯人複数説が濃厚な気がしますが。


とにかく、ゾディアック事件を知るならこれ!

主人公はスパイダーマンにも出てたジェイク・ギレンホール。原作の一人称、つまり記者役です。彼の演技は丁寧ですね。。そして映画としても技術が詰め込まれた一作でした。