「シンドラーのリスト」(1993)

スティーブンスピルバーグ監督の最高傑作のひとつ、シンドラーのリスト。

 

これ知らずして映画は語れない。

それぐらい世界的にも大事な作品なのは間違いありません。

 

私は20代前半なのですが、周りの誰に聞いてもタイトルは聞いたことあるけど見たことがないと言うんです。むかしフィギュアスケートのリプニツカヤ選手が、オリンピックの時に、映画の象徴でもある赤い衣装と音楽で踊ったのが記憶に新しいくらい?

 

なまじ見るチャンスがない。だからあまりにも有名作ですが書こうと思います。

 

 

1939年

ヒトラーがユダヤ人狩りを決行していた街にやってきたドイツ人実業家、オスカーシンドラー。贅沢をつくし、自身の軍需工場の利益をあげることしか頭になかった彼ですが、労働力としてユダヤ人たちを使ううちに徐々に考えが変わっていきます。ガス室送りになりそうになるユダヤ人たちを必死に救い出す姿。。実話だそうです。

 

 

私が観ようと思ったきっかけは、ジョンウィリアムズの曲が使われているからでした。

ジョンウィリアムズは、スターウォーズシリーズやハリーポッター、E.T、ジュラシックワールドなど数々の有名作の音楽を担当してきた名作曲家です。

依頼されるときにデモテープを観たジョンは、涙ながらに「私のほかに適した者がいる」と言ったが、監督が「分かっている。だが彼らはみな死んでしまった」と答えたとか。

 

曲はすごくシンプルなメロディなんですよね。悲しい悲しいと嘆くような音楽ではない。淡々と語っているような曲調で、だけどそれが物語の節々で流れることで少しずつ印象が変わるのが凄く心にきました。おそらく聞いたことがあると思います。

 

 

 

 

 

195分と長く、白黒ではあるものの目をそむけたくなるようなシーンも続くため、とても一気に見られず分けて観ました。途中で耐えられなくて飛ばし飛ばし見た所もあります。それでも最後のシーンまでたどり着きましたので、結果的にはそれでよかったと思います。

これは是非とも最後のシーンまで見てほしい。

映画を見てあそこまで絶望したことはありません。

レミゼでしか泣いたことなかったのですが、悔しくて悔しくてその日一日中引きづりました。なにに悔しいのか分からないけど、とにかく胸が苦しくて限界に。

 

 

お時間と心の余裕があるときに。

 

 

アカデミー賞は作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門で受賞。これだけ見ても全方位的に傑作なのが伝わりますね、、