「エリザベス:ゴールデンエイジ」裏切りと孤独
はじめにお伝えしておきたいのは、私は近代史?をほとんど学んだ経験がありません。歴史的知見の観点から見るともっとこれは面白い映画なのだろうなと痛感したことも書き加えておきます。汗
歴史に残る劣勢からの逆転勝利戦、アルマダの海戦を軸とするエリザベス一世の物語。本作は前回のブログでお伝えした1988年公開の映画「エリザベス」の続編として、全く同じキャスト・スタッフで手掛けた作品のため、そちらから見ることをお勧めします。(ただ私は逆から見てしまいましたが、特に問題はなし。(笑))
生涯だれとも結婚せず天涯孤独の女王としても後世に知られるエリザベス一世。平安な政治を望んだことでも知られる彼女の時代は、そのおかげでゴ―ルデンエイジとも呼ばれます。
スペインとイギリスの攻防のなかで、ちょっとした恋模様があったりなかったり。
まだまだ戦がステータスだったこの時代、一国を治めるトップを担うということは命を敵はねらいにくる。そこへの恐怖の描写が非常に心苦しく、孤独な女王の心を蝕む深い闇には胸が痛かったです。ちょっと調べた限り、治世の最後の方はあまり評判の良くない女王だったみたいですが、時代が違えばもう少し彼女も心安らかだったのではないかと気の毒になりました。
本作は衣装デザインでアカデミー賞を受賞しています。
豪華絢爛、フランス王室とはちょっと違う種類の品のある重ための美しさ。
画面の豪華さだけでも十分に楽しめるくらい、たしかに衣装が凄かったです。
英国では日本の戦国時代なみの人気を誇る、エリザベスとメアリーの攻防も描かれているのもポイント。
美しいイギリス英語をご堪能あれ。
1時間54分