多彩な分割スクリーンの使い方で
人の出し入れも無駄が無い
評価:★★★★★
この映画で最も感心したのは分割スクリーンの使用法と人の出し入れの無駄の無さだ。
長編小説の映画化は単なるダイジェスト版に陥ってしまうことが多いが、この映画は寝られた脚本と無駄のない演出で2時間半以内にまとめて観客を満足させる出来になっている。
以下はストーリーを追いながら。
・メインタイトルは雪の日の空港の様々な業務をみせながら進み、タイトル終了後すぐに滑走路で飛行機が立往生。
・この後、主なキャラクター紹介となるが、バート・ランカスターの電話シーンで最初の分割スクリーンが登場。
・ディーン・マーティンが不倫相手のジャクリーン・ビセットの家に向かう場面でも分割スクリーンが使われている。ここでは少し変わった演出でタクシーの後部座席右側に座るディーン・マーティンの中央にラインが入り画面右側に広がり、入浴後のジャクリーン・ビセット。その後、さらに中央が割れて左右に広がり中央でキスするマーティンとビセットの二人になる。
・バート・ランカスターが自宅に家に電話するシーンでは最初は中央下に次女、次に上に長女、最後に左に奥さんが登場する。
機内でタバコが吸えた時代
【鑑賞方法】ブルーレイ(吹替)―ユニバーサル
【原題】AIRPORT
カラー 136分
【制作会社】ロス・ハンター・プロ
【配給】ユニバーサル
【監督】ジョージ・シートン
【脚本】ジョージ・シートン
【原作】アーサー・ヘイリー
【制作】ロス・ハンター