多彩な分割スクリーンの使い方で
人の出し入れも無駄が無い

 

 

 

評価:★★★★★

 

この映画で最も感心したのは分割スクリーンの使用法と人の出し入れの無駄の無さだ。

長編小説の映画化は単なるダイジェスト版に陥ってしまうことが多いが、この映画は寝られた脚本と無駄のない演出で2時間半以内にまとめて観客を満足させる出来になっている。

 

以下はストーリーを追いながら。


 

・メインタイトルは雪の日の空港の様々な業務をみせながら進み、タイトル終了後すぐに滑走路で飛行機が立往生。


 

 


メインタイトル

 

 


雪に車輪が埋まり立往生


 

・この後、主なキャラクター紹介となるが、バート・ランカスターの電話シーンで最初の分割スクリーンが登場。

 

 

 

・ディーン・マーティンが不倫相手のジャクリーン・ビセットの家に向かう場面でも分割スクリーンが使われている。ここでは少し変わった演出でタクシーの後部座席右側に座るディーン・マーティンの中央にラインが入り画面右側に広がり、入浴後のジャクリーン・ビセット。その後、さらに中央が割れて左右に広がり中央でキスするマーティンとビセットの二人になる。

 

 

 

 

 

 

 


 

・バート・ランカスターが自宅に家に電話するシーンでは最初は中央下に次女、次に上に長女、最後に左に奥さんが登場する。


 

 


 

・貧しいゲレロ夫妻。奥さんが安食堂で働いて家計を助けている。


 

・無賃搭乗で捕まったエイダ・クオンセットはうまく監視役をまいて逃げるが、その前では、仕事が長続きしないゲレロが保険金をかけている。


 



 


 

 


 


 

・飛び立った飛行機には爆弾を持ったゲレロが乗っている。

機内でタバコが吸えた時代
 

・空港に旦那を追いかけてきたゲレロ夫人を探すため警備人に招集がかかっている後ろで保険会社の窓口にゲレロの保険金の関しての問い合わせの電話が入る。電話対応の間に警備員は全員分割スクリーンから出る。


 


 


 


 


 

・説得むなしく爆弾が爆発し、機内のものが外へ吸い出される


 

 


・飛行機を無事、空港に戻すため管制官たちが協力する


 


 

・地上ではパトロニの活躍で立往生していた飛行機が排除された


 

・乗客に謝るゲレロ夫人


 

・旦那の浮気が本気に変わったことがわかる瞬間


 

・機体の穴


 

・THE ENDで終了


 

 


 

 

【鑑賞方法】ブルーレイ(吹替)―ユニバーサル

【原題】AIRPORT

カラー 136


【制作会社】ロス・ハンター・プロ

【配給】ユニバーサル

 

【監督】ジョージ・シートン

【脚本】ジョージ・シートン

【原作】アーサー・ヘイリー

【制作】ロス・ハンター