モスラ~ヤ、モスラ~♪
ドゥンガン カサクヤン インドウ ムウ

 

 

評価:★★★★☆

 

歌詞の意味内容は一切不明ながら強烈に耳に残るフレーズ

東宝特撮映画史の中でも独特の存在感と人気を誇り、平成でも主役でリメイクされた唯一のゴジラ以外の怪獣モスラ。

幼虫から成虫までもろに“蛾”そのもののデザインなのだが、見事にビジュアルが完成されている。

 

 


 

 

<ストーリー>

南太平洋を航行中の船が台風に遭遇し沈没したが、船員たちはインファント島で救助され帰国した。

インファント島調査隊が結成され、探検隊は身長三十センチの小人の美女に遭遇する。調査隊の一部が小美人たちを奪い帰国した。

インファント島ではモスラの卵から巨大な幼虫が生れ、日本に向かう。モスラは東京都心に上陸し、東京タワーに近づくと、糸を吐き“まゆ”を作り、まゆからは巨大な蛾が現われる。

 

 

 

後半40分の特撮は見事としか言いようがない。

 

戦車や特殊車両のデザインが秀逸

このパノラマ感(空にヘリまで飛んでいる)
 

左が実写、右がミニチュア?
 

 

 

幼虫モスラ進撃中

 

モスラの進行を上空からとらえたショット。

 

学校の校庭には石灰のライン(細かい!)

 

破壊されるビル内のカーテン
 

崩れ方がリアル

 

東京タワーにまゆを作る

 

 

モスラにしがみつかれて折れる東京タワー

 

そして、素晴らしい“まゆ”から成虫への変身シーン。


糸を吐いてまゆを作る

 

 

 

まゆから成虫へ

 

成虫の飛翔シーンでは瓦が一枚一枚飛んでいく芸の細かさ。

 

瓦の飛び方が細かすぎる!

 

摩天楼の巨大な高層ビルのミニチュアは大きな建造物の模型の粗が目立ち、ここは残念。

摩天楼全景
 

大型のビルの模型の作りこみが足りない


 

低層階や道路は丁寧な仕事


 

 

主演はフランキー堺と香川京子。

インファント島で民間人の記者のフランキー堺が銃を持っているのはいくら何でもおかしくないか?


 

そして小美人はザ・ピーナッツ以外ありえない。

 

おなじみの特撮映画レギュラーメンバーの小泉博や平田昭彦、名優志村喬も出演している。

 

 


 

【鑑賞方法】DVD :東宝

【英題】MOTHRA

カラー 101


【制作会社・配給】東宝

 

【脚本】関沢新一

【原作】福永武彦 中村真一郎 堀田善衛

【制作】田中友幸

【撮影】小泉一

【美術】北猛夫 阿部輝明

【編集】平一二

【音楽】古関裕而

【特撮】円谷英二

【出演】

フランキー堺:福田善一郎(日東新聞記者)

小泉博:中条信一(言語学者)

香川京子:花村ミチ(カメラマン)

ザ・ピーナッツ:小美人

上原謙:原田博士

ジェリー・伊藤:クラーク・ネルソン

志村喬:天野貞勝(日東新聞社編集長)

伊藤久哉:防衛軍指揮官

佐原健二:ヘリコプター操縦士

平田昭彦:核総合センター院長

河津清三郎:防衛長官

小杉義男:第二玄洋丸船長

田島義文

加藤春哉