大学院の卒業論文を、
教授から理由なき尾行を記録し、
一人の対象者から人間を考察する論文を提案され、
それを実行する大学院生の女の子の物語。
初めから脱力系の色気のないセックスシーンから始まり、
教授役のリリーフランキーの怪しい雰囲気とこれまた脱力系の演技から、
初めは緩やかなトーン低めの展開から、
尾行を始めるところから次第にそのトーンも上昇。
淡々とした主人公と波乱に満ちた「対象者」の二重生活との対比が面白い。
まずテーマが良いね。
大きなテーマが大前提であって、
それに沿って物語が進んでいく、
私が一番好きなパターン。
最後もリリーフランキーの奥さんの意外な真実が分かり、
最後まで楽しませることも忘れずきっちりしている。
日本映画はこういう丁寧さが好きだ。
オススメの一作。
秋限定のおいしいつまみを食べながら、
ゆったりと見たい作品に仕上がっている。