劇場版 マジンガーZ INFINITY | MOVIE DRIVER(元 ムービーレビューの館 vol.2.0)

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現在公開されている旬の映画を、ただ観てネタバレ含む感想を書くブログです。
3年目に突入しましたが、つたない文章、酷い言葉遣い、サボり癖が目立つので、今年は全世代の人が安心して読めるブログにします。嘘です。

 

 

『劇場版 マジンガーZ INFINITY』

 

 

<STAFF>

監督:志水淳児

原作:永井豪

脚本:小沢高広

音楽:渡辺俊幸

オープニングテーマ:水木一郎

エンディングテーマ:吉川晃司

製作:東映アニメーション

 

<CAST>

・森久保祥太郎(兜甲児)

・茅野愛衣(弓さやか)

・上坂すみれ(リサ)

・関俊彦(剣鉄也)

・石塚運昇(Dr.ヘル)

・・・etc

 

<STORY>

72~74年に放送されたテレビアニメから10年後の世界を舞台に、主人公・兜甲児とマジンガーZの新たな戦いを描く。かつてスーパーロボットのマジンガーZを操り、悪の科学者Dr.ヘル率いる地下帝国の野望から人類を救った兜甲児は、あれから10年がたち、いまは祖父や父のように科学者の道を歩み始めていた。そんな折、富士山の地中深くに謎の巨大構造物と生命反応が確認され、時を同じくして機械獣やDr.ヘルが再び姿を現す。(以上、映画.comより)

 

<TRAILER>

 

 

 

 

この映画が公開されて興味が出るまで、申し訳ないですが正直「マジンガーZってロボットでしょ?」くらいしか知らなかったので、原作のコミックを読んでお勉強致しました。

 

 

 

まず、マジンガーZの概要について少し、
<マジンガーZとは?> 
『デビルマン』、『キューティーハニー』で知られる永井豪さん原作作品で、1972年10月から1973年8月まで週刊少年ジャンプにて連載。
漫画は全4巻。そこからテレビアニメ化もされ、巨大ロボットの先駆けとして世界中で有名になっている。『パシフィック・リム』のエルボーロケットもこのマジンガーZを参考にしていると、監督のギレルモ・デル・トロが公言している。
ということです。
『パシフィック・リム』は、かなり好きだったんですが、マジンガーZについて無知だった為、今なら本当に楽しめるような気がします┏( ^o^)┛
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ということで、早速感想にまいりましょう。
まず今作の感想を簡潔に言うと、
既視感含め、全体的に雑。
です。
 
 
 
 
 
 
 
※ここからは多少の辛辣な言葉とネタバレが入ります。
面白かった!という方や、これから観る!という方はお引き取り願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マジンガーZって連載から40年程経っており、ここで再びアニメ化するということで、観に来ている年齢層も当時からアニメなどを観てきた世代の人が多いように感じたんですが、その割には主人公含め、キャラクターの声優を今をときめく人気声優の人達に全変更していたりしており、「じゃあ若年層向けに作られているのか?」と思いきや、キャラクターの説明含め、マジンガーZの説明すらまともにしていない為、一体どの世代向けに作られているのか分からない中途半端な映画になっているように感じました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「そんなこといいから、アガりさえすればいいんだよ!」という感じもするんですが、残念ながらそれもイマイチなのがこの映画で、
例えば序盤のグレートマジンガーvs機械獣の戦闘シーン。大量の機械獣を相手にグレートマジンガーが奮闘するくだりは、本来ならアガること間違いなし・・・と思いきや、古今東西ゲーム並みに必殺技を叫びまくりながら戦闘をするので、途中からなんだか恥ずかしくなってきました。
その他の戦闘シーンも結構ずさんで、特に理論的説明もなくマジンガーZの巨大化を行ったり、最後のインフィニティを倒すくだりなんか「元気玉か?」と言わんばかりの既視感っぷりで、正直ガッカリしました。
 
 
あとは、個人的に物足りない点がもう一つあって、「マジンガーZとグレートマジンガーの合体技」これが見たかった・・・(T▽T;)
せっかく劇場版ということもあり、二人の主人公が合流したんだからせめてカッコいい合体技くらい見せてくれ~。
あ、あともう一つ、ホバーパイルダーの中に乗っている兜甲児目線の映像も欲しかった・・などなど皆見たい画が無限にあるのに、ロボットが登場するだけでカッコよくなるのに、ここまでアガれない映画を作るのはある種の才能ではなかろうか?とさえ思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ストーリーもかなりお粗末で、最近の映画のトレンドである「リアル志向」をしたいのか分かりませんが、ベラベラ理屈を垂れて説明したり、結局どうなったのかの説明もない政治的展開を絡めていったり、かと思えば唐突な恋愛シーンをぶっこんで来たり・・・とにかく全てを中途半端にやっただけで、伏線の回収も無い酷い有様でした。
特に最悪だったのは、インフィニティに乗っていた謎の少女リサの件。結局あの娘は兜甲児とさやかちゃんの子供?訳が分かりませんでしたね。一体誰がこんな陳腐な話を考えて、誰がOKしたのか不思議でたまりません。
あと、ラーメンとか海に感動するのに、マジンガーZに乗ったのには無反応なのかい。って所もちょっと気になりましたが、最早そんな小さいことはどうでも良いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とは言え、良かったところを頑張って思い出してみると、オープニングはとても良かった!!!
アニソン界のレジェンドである水木一郎さんの最高な歌声に、マジンガーZ第一話のダイジェストを映しながらのオープニングはめちゃくちゃカッコ良かった!!!!
あとは、予告編は中々のカッコよさでしたね。これを観て、映画館に行こうとなったので、皆さんはYouTubeで一度ご覧になられてください。予告編以上のことは劇中では起こりません。
以上です。
(今回の弓さやかちゃんは可愛かったなぁ(`∀´))
 
 
 
 

 

 
 

 

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