欲望という名の電車
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「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーがアカデミー賞を受賞した
1951年作品。最近ハマっているスペインのペドロ・アルモドバル監督
の「オール・アバウト・マイ・マザー」に繰り返し出て来たので興味
を持って見てみた。

始まりのシーンで主人公のブランチ(ヴィヴィアン・リーが妹のステラ
を訪ねる時に「欲望という名の電車に乗り、墓場で乗り換え、極楽で
降りる」と言うのだが、コレはどういう伏線なのだろう??と謎のまま。

登場人物は概ね、上記2名とステラの夫で粗野でポーカーに明け暮
れるスタンリー(マーロン・ブランド)、ポーカー仲間でブランチが
恋するミッチの4名。

見ていて、わぁ~~こういう女、どこにでもいるんだ~~と気色悪かっ
た。まず初めに、大袈裟で妙に女を主張しすぎる身のこなし、抑揚を
つけすぎのアクセント、元は上品な家柄かもしれないけど、場末の感
のある住居でさえ着飾る事だけが生きがいのような浅はかさ。

父親の死と共に、農園の屋敷を失い、アルコールと男に身を持ち崩
しながらも、訪ねた妹の前では気品のある虚構のふるまいをし、粗
野な夫を非難し、現状に満足している妹に、自分の価値観を押し付
けようとする。

半世紀も前に作られ、名作と名高い映画なので、我慢して見ていた
が、虚しさだけが残った。

呪い村 436
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『X-ファイル』を手掛けたM・M・マクラーレン監督による作品。

一見のどかで平穏な街に国勢調査員が訪ねて来たことからストーリ
ーは始まる。彼はほんの2、3日の滞在予定で訪れるが、村の人口を
調べていくうちに、十何年も前から人口が436人のままの事に気付く。

この村では、村の平穏を保つためには人口に変化があってはいけな
いというしきたりがあって、村に新しい住人が来たり、子供が誕生
すると、生贄になる住人をくじで決め、盛大なお祭りを開いては
みんなの前で命を落としていた。

生贄になる女性も、それを見守る住人も終始笑顔なのが不気味。
村の平穏を保つために生贄になるのは光栄な事だと頑なに思い込
んでいてゾッとした。叫び

当然、こんな習慣おかしいと思ったり、抜け出そうとする住人も
いるのだけど、そういう人達は、村の無免許医師の下でロボトミー
手術を受けさせられていた。

村の異常さに気付いて逃げ出した時に見た、何十台も並んでいた
持ち主を失った車の数が痛ましい。

原題は「population436」このままの方が内容には適していると思う。

ナイロビの蜂
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再び、アフリカを食い物にする社会派ドラマ。

ジャスティンは庭いじりが好きな礼儀正しい外交官。
妻テッサは革命家とも言えるべき行動的な女性。

最初テッサが空港の旅立ちで挨拶のキスをした時に
夫ジャスティンがぎこちなかったのは、その時、既に
妻に対して不信感を持ってたからなのか?
その2日後、妻の死の知らせを受け、不審な死の原因を
探るべく、行動を開始する。

初め妻の不実を疑っていたジャスティンは、生前の妻が
大企業と英国政府を相手に、新薬を改良する様に交渉して
いた事、又自分への深い愛も知る。

新種の薬を発売し、莫大な富を得ようとする製薬会社。
彼らの言う「安い命」を使って人体実験する。
副作用で死んでしまった人達は経歴も消され埋められる。
実際には許されない事をしているのに、表向きには税金
対策とイメージアップを計って、期限切れの薬品を送る。

生前、妻が一人の人間でも助ける事ができると言った時に
夫は目の前の一人を救っても、アフリカには困った状況の
人間はたくさんいる、一人を助けてもどうしようもないと
言っていたが、最後には自分もたった一人の子供でも
助けたいと本心で思うようになる。

人の生死に無頓着なエリート外交官が、人の命を救おうと
懸命に説得するよう変化していく姿が感動的だ。
どっかのおエライさん達にも見習って欲しいもんだ。

アフリカの景色は美しく、しっとりとした音楽が涙を誘う。

ラストは救いもなく、現状では似た様な事が横行している
のだろうが、一人一人が金儲け主義より、人の命の尊厳を
大切に思って、日々行動していれば、世界も変わっていく
のかもしれない。

原題は「The Constant Gardener」
原作は主人公のイギリス人外交官ジャスティンに主点を
置いているが、邦題では製薬会社にして、ミステリアスな
雰囲気にしたかったという事だろうか?
原題の方が好きだなぁ…。

以前、やはり生前の妻の謎を解き明かそうとしたハリソン
・フォード主演の「ランダム・ハーツ」という映画を見たが、

こちらはガッカリだった。


ランダム・ハーツ ― コレクターズ・エディション

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