「怪物」を見てきました。
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是枝裕和監督はほぼすべての監督作品で
脚本も書いていますが
今回はカンヌ受賞のニュースでご存じの通り
坂元裕二が脚本を書いています
いつものようにストーリーには一切触れません
とにかく不穏な空気に包まれた作品
ザワザワ感というかモヤモヤ感というか
嫌な予感に包まれ続けてとても居心地が悪い
そんな作品
いろんな人が指摘しているように
今回も子役の演技が最高だった
どうやってあれをカメラに収めているのか
別の人が同じやり方してもうまくいかないと思う
この作品を見た後
子役がメインの別の作品を自宅で見たのですが
見ていて辛くなってきた
脚本を自分で書かず依頼したということから
これまでとは違うことにトライしているように
思えた
もしかすると
鑑賞中にちょっとした違和感を覚えたのは
そのせいかもしれない
モヤモヤザワザワはそれかもしれない
つまらないとかおもしろくない
というわけではなく
高次元でうまく融合しなかったというか
「怪物」って誰だろうとか何だろうとか
そこを探るのはあまり意味がない気がした
そこは重要ではない気がする
探ったとしても凡庸な着地をしてしまいそう
自分の中の怪物を探る旅をさせる作品かも
しれません
最後に、この作品の上映サイズはスコープです
調べてみたのですが、これまでの是枝作品で
スコープなのは「三度目の殺人」だけだと思います
映画泥棒の映像がスクリーンの端まで
映し出されたとき
ちょっとした驚きがありました
それも違和感の一つかもしれません