映画時光 eigajikou -3ページ目

映画時光 eigajikou

世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
がんサバイバー。
浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
今は主にTwitterとFilmarksに投稿しています(eigajikou)



主人公ビリー役オークワフィナがとても魅力的。

ルル・ワン監督が実体験をフィクション化する過程で絶妙な客観性と距離感を保持したことが成功している。

カメラもすごく良いです。


(私は泣きたくて映画見るなんてあり得ないし、感動したくて見るというのもないから、この映画の書込み見てちょっと驚いた。泣ける映画が良い映画なんて基準で映画見てると色々もったいないと思います。老婆心ながら…):Filmarksに見た映画記録していて時々コメント欄を読むことがあり、『フェアウェル』は「泣けた」「泣いた」という感想が多くて驚きました。若いユーザーが多いからだろうけど。


そして、やっぱり癌患者描写に厳しくなる自分であった…(私は肺癌ではないけどステージ2でもヨレヨレだった😓

個人的には本人に癌告知しないのは疑問。

日本では今は基本的に本人に癌告知しないことはないんじゃないかな。

私は組織検査の結果1人で聞きに行ったら医師に「1人できたのですか?家族の方は?」と言われた。でも家族連れて来いって聞いてなかったし。組織検査結果=癌告知だったけど1人で聞いたよ。)


字幕が冒頭からビリーのGuggenheimFellowship(グッゲンハイム奨励金)落選を「グッゲンハイム美術館の学芸員落ちた」と訳していてビリーが作家で成功したい事との整合性が取れなくなっていた。(グッゲンハイム・フェローのwikiとか見てね)

グッゲンハイム・フェローは弟ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団の奨励金。

グッゲンハイム美術館は兄ソロモン・ロバート・グッゲンハイム財団の運営。

(パンフレット読んだらやはり「グッゲンハイム美術館の学芸員に不採用になった」という記述になっていたのでどこから間違ってしまったのだろう。)


この記事はFilmarksに書き込んだものの加筆です。

Filmarksに書き込んだコメントをアメブロにもアップすればいいかなとよく思うのだけどしてこなかったから今回試しにやってみました。


字幕翻訳は字数制限があるから難しいなと思います。私は英語は何とか聞き取れるけど、他の言語は殆ど分からないから字幕情報頼りなのでもっと語学をやっておくべきだったと思うことしばしば。

(英語字幕で見ることたまにあるけどすごく疲れてしまうので英語ももっと早く読めないといけない)





オークワフィナとルル・ワン監督

ルル・ワン監督とパートナーの
バリー・ジェンキンス監督


いつの間にか10月びっくり

9月は実家の父の入院・手術と母の介護関係で幹線何度も乗った… 

そして実家の片付けと掃除を大々的にやった。

新幹線で往復する合間に映画を自分的には結構見てた(半年ぶりに30本以上)9月に見た新作の年間ベスト級は『マーティン・エデン』『ビギル』『れいこいるか』(自分の仕事が進んでないよお😓)



ルカ・マリネッリくん大好きで毎年彼の出演新作映画をイタリア映画祭で見るのが楽しみだけど、
今年はイタリア映画祭中止でも『マーティン・エデン』が一般公開されて良かった!


『ビギル 勝利のホイッスル』親子の愛、貧困と復讐の連鎖を断つ教育の重要性、スポーツを食い物にするネオリベ多国籍企業批判、派手なアクション&歌&ダンス&ロマコメ…全部乗せスター映画で更に女性を阻む暴力と因習と家父長制を告発するフェミ映画でもあるという神業!ヴィジャイの2役も最高!
年に1回ヴィジャイ映画見れたら他にアクション映画見なくてもいいやくらいだから今年もヴィジャイに会えて幸せ!3時間全然飽きさせないヴィジャイ映画でしかも全ての女性にエールを!というフェミ映画!スーパースターはこうでなくっちゃね!
(『イップ・マン 完結』見てるじゃん…なんて誰も知らないからネ)

『れいこいるか』阪神・淡路大震災で娘を亡くした夫婦のその後の人生。本作みたいな味わい深い映画見ると歳を重ね映画楽しむ引き出し増えて良かったと思う(監督と同い年)いまおか監督独特のユーモア効いた描写で「それでも人は生きていく」じんわり泣けてきた。登場人物が皆愛おしい。
(いまおか監督の今までの仕事を知らずに見ている人が結構多い!?ちょっと驚くけど、一般映画として公開され多くの人が見るっていいなあ。)


 
アメブロブロガーhaienaさんのぴあフィルムフェスティバル入選作品で映画ファン賞(ぴあニスト賞)受賞した『LUGINSKY』の上映初日にも新幹線で駆けつけましたよ。(私はhaienaファン・アメブロの輪の外側?にいる部外者だと思うのですが図々しくも登壇してお話しさせて頂きました。アメブロ内では誰よあの小人?と思われて、いなかったことになってると思いますキョロキョロ)
入選作品は10月31日まで
DOKUSOで配信されているので『LUGINSKY』見てくださいね↓


イメージフォーラム・フェスティバル2020で見た『ジェネシスとレディ ジェイのバラード』

はじめはスロッピング・グリッスル、サイキックTV聴いてた中・高時代を思い出し40年後の自分はなんてつまらない生活してるんだと情けなくなってたけどジェネシス・P・オリッジとレディ・ジェイのパワーに触れてちゃんと生きなきゃなと思った。

2人の愛は肉体手放しても永遠。

ありがとうジェネシス、レディ・ジェイ、マリー・ロジエ監督












戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭←クリックでHPへ!チケット予約もできます!

昨年まで会場が新文芸坐だった「新藤兼人平和映画祭」が、
戦後75年の夏「戦争の記録と記憶を語り継ぐ映画祭」に名称が変わって開催されます。
「コロナ禍でも戦後75年の節目を忘れてほしくないという思いから、 戦争の記憶や記録を「映画」という手段で伝えてきた巨匠たちの作品を上映し、 “戦争を忘れない”そして“映画文化を守りたい”という思いを発信します。」(映画祭開催概要より)
新型コロナウィルスの影響で準備は緊急事態宣言解除後になり、名称や会場の変更、内容などの告知期間も短くなってしまいました。
主催者代表の御手洗志帆さんはじめ若い人たちが頑張って開催してきた映画祭です、本年は感染予防対策を徹底して開催されますのでぜひご参加ください!
東京大空襲、沖縄戦、原爆投下、特攻隊をテーマに7本の作品が上映されます。
豪華なゲストのトークもあります!
上映作品を見て歴史修正主義に飲み込まれないようしっかり考えたいですね。

8月5日(水)江東区文化センター
『一枚のハガキ』
『夏少女』ゲスト坂田明さん(本作に出演して演奏)
『ガラスのウサギ』

6日(木)江東区文化センター
『愛と死の記録』
『ドキュメンタリー沖縄戦』ゲスト宝田明さん(本作ナレーション)

9日(日)日本橋公会堂
『月光の夏』
『誰ために憲法はある』ゲスト渡辺美佐子さん(本作出演)

準備期間も短く、
赤字覚悟の開催なのでクラウドファンディングでの支援も呼びかけています。
1000円から応援できるコースもあるのでこちらからぜひ覗いてみてください↓
久しぶりの前回の記事で予告したようにもっと早く書くつもりでしたが、
遠距離介護などが入って予定通りにゆかず
開催間近のupになってしまいました…


昨年の「新藤兼人平和映画祭」で撮影させてもらった御手洗志帆さん。
23歳の時1人で映画祭を立ち上げ、
続けてみえました。
ジャーナリストとしても活躍中


実家で飼っていた巨大猫のトコが先週死んでしまいました😿
弟が会社の駐車場に捨てられていたのを自分のマンションでは飼えないため実家に連れて来た子でした。
子猫の頃のトコ。
抱いているのもこれまた子どもだった娘。

14歳だったので長生きしたほうでしょうか。
とてもプライドが高く、写真撮られるのが嫌いで、私が撮ろうとすると「シャーッ💢」と怒ったり、ガン飛ばされました…



6月に県をまたぐ移動解除になってから実家へ行った時、表情に元気がなく写真撮っても怒らなかったので心配していました…
この時すでに食欲がなく寝ていることが多かったから、2日前に両親が動物病院に連れて行って点滴打ってもらっていたのでした…

最後になってしまった写真
近づいて写真撮っても全然怒らなかった…

ありし日のトコ



就職で帯広に行った娘も
2月末に会えて良かったと。
その時の写真。まだ元気だった…

14年間ありがとう。さよならトコ。

RIP I'm sad, Toko.


これは最近撮った近所にいたニャンズ。
じっと見てて!?くれた視線が印象的でした。



主演のウニ役パク・ジフ
ヨンジ先生役キム・セビョク

キム・ボラ監督

月曜日に見た話題の韓国映画『はちどり』(2018)
ユーロスペースで見ようと思っていたけど
満席が続いてたりで当分掛かってそうだからと後回しにしているうちに拡大公開になり、
地元のTOHOシネマズ川崎でも掛かったので見ました。

家父長制家族の父と兄の“暴力そのもの”と“言葉の暴力”に泣きそうになった…(キム・ボラ監督は父と兄を責めすぎないので優しいな)舞台は1994年だけどあまり変わっていないかも…(日本はこんなことないと思う人は幸せな人生送ってる人)(良い作品と思いますが90分くらいじゃダメですかね…)


シネマヴェーラ渋谷「松竹100周年記念 ホームドラマの系譜」で先週続けて見た3本は74分、79分、106分…
短めの尺だけど面白い作品ばかりだった。
[この頃は新作映画は2時間越えだと見るの躊躇してしまうこと多いな…(それでもなんだかんだ見てるけど)ちなみに『はちどり』138分)

『今日もまたかくてありなん』(1959)
木下恵介監督 74分
(傑作と思いました)


三國連太郎さんは
ラスト主演の中村勘三郎(17代目)に
『グラン・トリノ』
されるチンピラ


『命美わし』(1951)
大庭秀雄監督
79分

父笠智衆、母杉村春子先生
(同じ1951年木下恵介監督『善魔』
の新聞記者役と似てる?
真面目な新聞記者役の青年)
三國連太郎が長男
純粋すぎる次男が佐田啓二
三國連太郎さんと淡島千景さん
(この映画の写真でないですが
弟修二役は佐田啓二さん)

どんだけ美男兄弟でしょうか…
て、そういう話しではない…

笠智衆さんが自殺の名所で
自殺する若者を助けるのが趣味?な
お父さんなのですが、
なんと言っても安定の杉村先生が
結局持って行ってしまいますウインク



『わが闘争』(1968)
中村登監督
106分
主演の佐久間良子さんはじめ、
女性陣が全員逞しく弾けまくりの怪作。




ちなみに暫定2020年日本映画マイベスト1
劇場版ごん』八代健志監督(28分)

安城市の新美南吉記念館はオススメ!







小学5年の時、学芸会の演劇脚本コンペに
新美南吉「おじいさんのランプ」
書いて出したのですが、
“暗い”と言われて落ちました。
(黒歴史💦)


さらに因みにの
2019年日本映画マイベスト1
中尾広道監督『おばけ』62分
(今公開中ですが、
2019年PFFグランプリ作品で去年見た)
『ごん』も『おばけ』も映画の尺は短かいけど
満足度はむっちゃ高い。
制作時間や手間は
気が遠くなる程かかってると思う。







実はブログ書いてる時間はない状況ですガーン

そろそろやられっぱなしを放置しとくのやめて
克服したいという思いもあり書いた次第…
(黙っているのが大人の対応かと思ってきたが、考えが変わった)

次回はすぐ書く予定です。
その後はまた分からないけどキョロキョロ