ブラザーズ・グリム
ブラザーズ・グリム 2005
THE BROTHERS GRIMM
監督: テリー・ギリアム Terry Gilliam
出演: マット・デイモン Matt Damon ウィル
ヒース・レジャー Heath Ledger ジェイコブ
モニカ・ベルッチ Monica Bellucci
ジョナサン・プライス Jonathan Pryce
レナ・ヘディ Lena Headey
ピーター・ストーメア Peter Stormare
リチャード・ライディングス Richard Ridings
マッケンジー・クルック Mackenzie Crook
ロジャー・アシュトン=グリフィス Roger Ashton-Griffiths
ローラ・グリーンウッド Laura Greenwood
「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」の奇才テリー・ギリアム監督がグリム童話誕生秘話をイマジネーション豊かに描き出したダーク・ファンタジー・コメディ。
地方の村々を巡り民間伝承を蒐集するかたわら、魔物退治と偽り村人から多額の報酬を得ていたペテン師まがいのグリム兄弟が、ある時本物の魔女と対決するハメになるさまを、
『赤ずきん』『ヘンデルとグレーテル』『眠れる森の美女』などのエッセンスを散りばめつつ、
VFXを駆使したファンタジックで悪夢的な映像で綴ってゆく。
19世紀のドイツ。
兄ウィルと弟ジェイコブのグリム兄弟は各地の村を旅して、その地に伝わる古い物語を集め回っていた。
その一方で、村人たちを苦しめている恐ろしい魔物がいればそれを退治し、賞金を手にしていた。
ところが、魔物の正体は兄弟とその助手たちがでっち上げたイカサマだった。
しかし、それがバレて将軍ドゥラトンブに捕まった兄弟は、ある村で起きている少女連続失踪事件の解明を命じられるのだが…。
★★★★★★☆☆☆☆
私、実はテリー・ギリアム監督の映画をたくさん観てるんです。
12モンキーズやフィッシャー・キングにバンデッドQ・・
ここらがついてゆける範囲なのです。
大変クセのある変な映画ばかりを作ってるんですが、
私は嫌いになれず今回も作品の出来はどうあれ初めて劇場で観られてよかったです。
実際思ってたよりもまともで期待した毒気は控えめですしわかりやすい。
正直5点かなぁとも思ったのですが・・
かなり前で見たのでそれも苦痛だったのですが控えめな毒気でも、
やはり変な演出は相変わらずで筋が通っている(笑)
子供の顔がノッペラになり井戸から目玉が飛び出したのには気味悪くなった。
虫の大群はありきたりで全然怖くないのでやめてほしかった。
子供向けのファンタジーではありませんから中途半端ですね。
しかし映像は目をみはるものがあり最近見たこのてのファンタジー系(ロードオブザリングなど)
のなかでは一番きれいだなぁと感心しました。
映像の演出が凝っていてさすがだなぁと・・(懲りすぎて中途半端になったか)
ファンタジー界のトラフィック(爆)のごとくシーンが変わるたびに色調が変わる。
映像の立体感がありカメラワークもよいからリアリティがある。
ただし長続きはしないから退屈に感じられる。
この監督の作品はヤマばかりでつながりがないけどつなげてしまう。
良いところと悪いところを考えて思ったことは、
真面目に作りすぎかなぁと。
普通にディズニーやティム・バートンのファンタジー(それも面白くないほう)のような感じで、
監督は誰?と思うほど昔の個性は薄れていました。
ハリー・ポッターみたいだなぁとも思いましたからもう・・
デビッド・リンチのストレイトストーリーを見たような寂しさです。
意外性で売ってきた監督ですからかなり期待しすぎたのかも・・
ちなみに余談ですが私はスピルバーグ映画が大好きなのですが、
1941の世界は全体的には面白くはないけど好きです。
あと、この監督の作品の大きな特徴としてはとにかく馬が出てくること。
騎士がよく出てくるのです。
今回は中世ですから出てきましたしおなじみのJ・プライスも登場したし(ちょっと嬉しい)
M・ディモンはあんまり合ってなかったかなぁ・・
笑えるところで笑えませんでしたのでH・レジャーのほうが主役級でしたね。
あとこの監督は絶対、「ソフィーの世界」を撮ったほうがよかったと憶測。
あっちの方が面白いから。
たぶん向いてると思います(苦笑)
この作品もグリム兄弟が自分たちの書いた物語の中に迷い込んでしまうのだから・・
赤ずきんちゃんが一番よかったかな。
ホラーかよって思いましたもの。
てゆうかマジ、ホラー撮ってください(爆)
サム・ライミのような笑えるホラー・・