質屋 | 桜さんの映画鑑賞日記

質屋

映画ふたたび鑑賞のカテゴリーです。


過去に観た映画を紹介してゆくコーナー

(レンタル映画&劇場映画のコメントをほとんど毎日書いているので、

こういうこともしないと追いつかないのですよ~!)

過去の作品をまた見直すという発見もできます。



混沌とした国際情勢の今こそ、こんな映画をいかがでしょうか?


質屋

1964年製作のシドニー・ルメットの作品です。

私の苦手なフラッシュバック(アイランドで多用されていた手法)をかなり使っています。

おそらくはこの作品が最初の試みと思いますが・・かなり使っています。

それを差し引いても高得点をつけたのは、それだけの価値のある作品だと思うから。

私は個人的にはユダヤ人が好きです。

もちろんそのずる賢い考え方や嫌いなところも同じくらいありますが、

民族の優秀さや歴史的な面白さ(という見方は日本が平和だからできること)は、

とても興味があり過去から現在までの歴史や映画を観るにつけ必ず題材にされてきています。


ところが近年の中東情勢はまるで加害者であった第二次のドイツと同じことを、

ユダヤ人はしてしまうのです。(規模の大きさは全く違えど)

イスラエルは旧ドイツと化しています。

最近このニュースが取りだたされ、ルメットの質屋を思い出したのです。

この質屋の主人の映画は他のユダヤ人迫害の映画とは異なります。

かなり精神的に落ち込んでいる方が観たら、いっそう落ち込むか立ち直るかです。

私は立ち直れる映画と思います。

エンディングを希望と見ればこの作品の意義は果たせています。

国取り合戦も面白いですが(特に第三者から見ると)こういった作品を、

今一度見直してみてください。

私は監督ではスピルバーグが好きなのはもちろんですが、

その対極にあり同じくらい好きなのがこの、シドニー・ルメットであります。

なお、質屋の題名について違和感がありましたが、

あるサイトから記事を読み(この映画とは無関係ですが)

もしかしたら題名の質屋というのはまさに的を得ているのに、

自分が歴史を知らないだけだ、そう確認しました。


金融の元祖ユダヤ人


こんな方にお勧め


映画って本当に歴史を知るきっかけになるいい映画と悪い映画があるんですね。

質屋のようなハリウッド映画向きではない辛辣な作品をいかがでしょうか?

ステレオタイプの娯楽作に飽きたときに・・