ミニシアターの聖地~岩波ホール閉館 | おきらく映画ファンクラブ

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ツイッターで知り驚きました。

数多くの映画ファン

知る人ぞ知るミニシアターの聖地

岩波ホール(東京・神田神保町)

今年7月29日をもって閉館することが

発表されました。

初代総支配人、高野悦子さんが

亡くなってから9年。

現在は高野さんの姪の方が

支配人を引き継いでおられました。

コロナ渦による経営悪化が原因のようです。

恐れていた事態が起こりました。

岩波ホールはアートハウス

今でいうミニシアターの走りでした

 

私が高校生から独身時代

エキプドシネマという

ハリウッド以外の世界の国々の

名作を上映しようという運動が

岩波ホールから始まりました。

今はなき大阪・北浜の三越劇場や

私の所属していた映画サークルで

ヨーロッパやアフリカの

優れた作品を数多く鑑賞しました。

・旅芸人の記録

ヤクセンボーレ音符の歌は

今でも覚えています

・ルードウィヒ

耽美的で、重厚これぞドイツ映画

ビスコンティ監督の最高傑作

・山猫

アラン・ドロンがカッコイイラブ

・ファニーとアレクサンデル

スウェーデン

イングマール・ベルイマン監督の力作

300分超えの長編びっくり

・八月の鯨

年齢を重ねた姉妹の美しさ

・ゲームの規則

こんなすげぇフランス映画初めて観た

 

シネコンや単独映画館では

上映困難な長時間の映画も

果敢に公開してきました。

 

実は20代前半の頃

私は高野悦子さんに直接お会いして

名刺をいただきました。

いつか関西で高野さんのように

隠れた世界の名作の上映会をしたいです。

と、怖いもの知らずの私は

ご本人を前に宣言しました。

「そう、頑張ってね」

高野さんは、にこやかに

答えてくださいました。

 

今の私には人脈も財力もなく

もはや上映会は不可能だけど

ミニシアターには通い続けて

隠れた名作を探す試みは続けています。

 

岩波ホールは

子育てが、ひと段落したら

ぜひ行ってみたい映画館のでした。

聖地に行かずして何が映画ファンぞ。

これから上映ラインナップが

発表になると思いますが

私は閉館までには必ず行きます。

 

日本の映画界に多大な貢献と

ミニシアター発展の楚となった

岩波ホールのエキプドシネマは

私の青春そのものでした。

将来、何とかして再開できないものか?

もし私に支配人のオファーが来たら

残り少ない生涯かけて力を尽くす所存です。

どうでしょうか?

一度考えて、いただけませんか?