ああ栄冠は君に輝く | おきらく映画ファンクラブ

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第100回 全国高等学校野球選手権大会 記念映画

ああ栄冠は君に輝く(2018・日・90分)

監督・プロデュース:稲塚 秀高

出演:松崎 謙二、渡辺 梓ほか

語り:仲代 達矢

 

高校野球ファンにはお馴染み

大会歌 「栄冠は君に輝く」の作詞者

加賀大介さんの生涯を描きながら

歌詞の生まれた背景を描くドキュメンタリー。

 

役者を使っての若き日のエピソードと

93歳という年齢ながらお元気な

故・加賀大介さんの奥様

加賀道子さんや

娘さんのインタビューを

織り込んだドキュメンタリーです。

ナレーションや字幕で

説明される部分の多い

ドキュメンタリーと違って

エピソード部分と

現在のインタビュー部分の

バランスがとても良くて

その丁寧なつくりに感動しました。

 

舞台は加賀さんが生まれ育ち

亡くなるまでを過ごした石川県能美郡

自然豊かな風景が美しかったです。

 

今では作詞者は加賀大介さんと

なっていますが

当初、作詞者の名前は

奥様の加賀道子さんでした。

本当は加賀大介さんの作品だったのを

賞金目当てと思われるのが嫌で

当時婚約者だった道子さんの名前を

借りたそうです。

 

加賀大介さんは16歳の時に

骨髄炎で右足の膝から下を切断します。

野球が好きで手術の際も

局部麻酔だったので

医者に頼んで

耳元のラジオで早慶戦を

聞いていたそうです。

その野球への愛情が

あの名作を生んだのですね。

 

映画の監督が舞台挨拶に来られました。

そこで語られたエピソードです。

まず、開会式後の第一試合で

始球式を行う松井秀喜さん。

加賀大介さんと同郷のようです。

昭和48年、加賀大介さんは

58歳という若さで亡くなりました。

松井秀喜さんは

加賀さんの亡くなった

翌年(昭和49年)に生まれたらしく

地元では都市伝説として

松井秀喜さんは

加賀大介さんの生まれ変わりか

と言われているそうです。

 

そしてもうひとつ

8月1日の報道ステーションで

この映画も少し取り上げられるようです。

松井秀喜さんのインタビューもあるそうです。

もし、番組を見て興味を持たれたら

ぜひ、映画館にも足を運んでください。

大阪・第七芸術劇場は8月10日まで上映です。

8月5日、甲子園開幕の日に

再度、監督の舞台挨拶もあるようです。

 

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