ブラックパンサーは面白いのか?埋もれた珍作 女必殺拳士を見て | 東映映画と殺人事件を追いかけるブロガー

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やくざ映画全般、時代劇、馬鹿映画、空手映画が大好き。写真は竜虎一代より鶴田浩二と佐久間良子

皆さんこんばんは。
50過ぎても毎日ブラックモンブランを食べている高血圧痛風ステテコ親父です。ブログを復活して週一のペースの目標にしておりましたが、10日に一回でいいやと柔軟な姿勢になっております。まあボチボチでいきますね。人間根詰めるとろくなこと事ありませんから・・


※今回の記事は、ブラックパンサーのファンは不快になる怖れがあるので、読まない方が良いと思います。

 

「ブラックパンサー」


 

これは面白いの?

 

面白いとか傑作の基準は人によりますが私は結構辛口なので10本見て面白いと感じるのは、せいぜい2本くらいで8本は可もなく不可もなくかです。本作品は予告編がおもしろそうだし、人が殴り合う、銃撃戦、円盤が出るなど中学生脳な私をくすぐるものがありましたので期待しておりました。がしかし実際みると、正直可もなく不可もなくという残念な結果とあいなりました。

 

なぜそこまでおもしろくなかったのか?その理由は・・・

ん?銃撃戦してるけど、これ真っ暗でよく見えないんだけど・・

まあ夜だから雰囲気で感じればいいかな、次々っと。

釜山のカジノでのアクションシーンは多分目玉なんですけど

室内なのにこれまた暗くて見えにくいんですけど・・・

 

この映画の売りはアクションシーンならば見やすくするのが一番じゃないのかな?と思うわけです。まずはですね。映画は目で見ますので。

差別するわけではありませんが演じるのは黒人なのだから余計気を付けないといけないところでしょう。

もしかしてこの監督さん、そのあたりどう考えてるんだろか?と疑問になりました。その延長戦にあるのは滝での一騎打ちのシーンなんですけど、見やすいけど、どうも、もっさりした感じでキレがないのです。

盛り上がりが弱いのです。迫ってくるものが弱いのです。

 

この感覚は本作品だけ見るならばたぶん及第点なんですが、上手いアクションシーンを見てきてると出来不出来が目に付くのだと思うのです。ここは勝負のアクションシーンでないからなのでしょうか?

 

ラストの戦いも同じくハラハラドキドキ感はそこまでありません。全くないわけではありませんがどうも置きにいった感がしました。あっけないというところでしょうか。ただし良いところも在ります。女性陣の佇まいからくるアクションにはキレがあり見ごたえありました。よく撮れています。最後に一言134分は長すぎます!90分くらいにギュっとまとめていたら印象も違ってきたことでしょう。何事も選択と集中は大事ですから。

 

本日の東映映画

「必殺女拳士」

1976年小平裕監督

 

ストーリー

父親の復讐のために空手の修業をつんだ娘が悪一派に立ち向っていくアクション映画。脚本は「安藤組外伝 人斬り舎弟」の松田寛夫、

監督は「青い性(1975)」の小平裕、撮影は「トラック野郎 御意見無用」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。

 

さあやってまいりました。ぼんくら君育成にはうってつけ、見た翌日には内容を忘れてしまう脳に優しい愛すべき東映映画をご紹介してまいりましょう。なおこの映画を見ても一ミリも頭がよくなる事はありませんので何卒ご了承くださいね。

 

埋もれた珍作です

 

この映画は70年代中期に東映が燃えよドラゴンのパクリ、いやアレンジとして生産した一連の空手映画の一本です。中学生がほぼ見るような映画ですが埋もれるのは惜しい珍作です。監督は結局は大成することがなかった小平裕監督です。

 

嘘テロップでひきつける

東映お得意のウソテロップでの幕開け、近所でロケしていてもロス、

ニュヨークと表示するのが東映クオリティです。平常運転です。

 

                           (映像は直撃地獄拳)

 

娘の飛び蹴りで死亡する千葉真一

俺を敵と思いやってみろと言い放ち打ちどころが悪く、あえなく死亡してしまうサニー千葉。おいしすぎます。最初から最後まで空手着の着用で衣装さん大助かりです。ロスなのに雪が積もっています。ははは

 

 

松竹映画 男はつらいよをパクリまくる

あの人気シリーズを大胆に拝借してしまい、何の映画かわからなくする手腕はさすが小平監督です。伊達に東大は出ておりません。佐藤蛾次郎を、ほぼまんまの役柄で登場させています。さすがに笠智衆はオフアー出来なかったのか住職役は加藤嘉by砂の器であります。蛾次郎さんが渥美清の口上を真似て路上で洋物エロ本をお祖母ちゃんに売って、今日は爺ちゃん喜ぶよ~なんてアドリブ全開しております。

 

 

放送禁止事項もさらりと入れてくる暴走ぶり

敵役の参謀には路上で喧嘩の腕を認められ東映に入社した名バイプレーヤー日尾孝司。足に障害をもった参謀ですが、それ必要あるの?とツッコまずにはいられません。ストーリー的には一ミリも絡まないといいうオマケもついてきます。博徒七人のように意味の在る設定にするのではないのです。また倉田保昭byマンハントも気印発言で空気をどんよりさせております。76年の倉田氏には目が離せません。

 

 

犬に目つぶしをかませる志穂美悦子

昨今の時代には動物虐待になる可能性大ですが、さらりと千葉ちゃん直伝の目潰しでわんちゃんをボコボコにしています。東映70年代には平常運転なのです。ああ、恐ろしい

 

 

これ普通死ぬんじゃないの?飛び込みシーンに驚愕

はい、今までは、ぼんくら君のアンテナにしか引っかからなかった本作品ですが、一か所だけ凄いアクションシーンがあります。一切編集せずワンカットで引いて撮っています。現代のCG主流なら可能なシーンですが、生身の人間がやるには無謀すぎだと思います。これ普通に死ぬと思います。このシーンだけ見ても元がとれるのでは?と思います。撮影は名手中沢伴次郎です

 

 

最後に・・・

このように必殺女拳士は見どころのある?映画になっていますが、全体をとうしてそこまでうさん臭くはありません。普通の空手映画です。

部分的に、はあ?があるだけです。はあ?がさりげないので埋もれたのかもしれません。そのさりげない遊び心が私は大好きですね。

 

 

おまけ

 

怪しいといえば大塚剛です。本作品にも登場してその存在感を

 

全く出し切れず、沈没しております。ははは

 

おわり

 

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